兄弟なのに。兄弟だから。

…31…。〜回想〜 ページ31

『…先生に、時々様子見に来るように頼んでおくから、我慢するんちゃうで』



「…、ごめんな…、」



『できれば荷物まとめといてな、すぐ帰れるようにしとって』



「…ん、…」



『大丈夫、すぐ戻ってくるからな…』



ポンポンと俺の頭を撫でて、保健室から出て行った。









…あ、せや…、



呼び出されとったんや…



…、どうしよ、起き上がれそうにない…



…流星にあとで伝えてもらおうかな…、



…、また、迷惑かけてまうけど…



熱のせいか少し痛む心臓を、かばうようにベッドにうずくまると、いつの間にかそのまま寝とった。

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