兄弟なのに。兄弟だから。

…4…。 ページ4

望side


…うわぁ、人がおる…←



学校の前やから当たり前やねんけど、やっぱり怖いわ…、



…てか、どうやって届ければええんやろ…



ここの生徒ちゃうし、入れへんよな…、









紫「ん、君、どうしたん？」



「っ、へっ、？」



いきなり話しかけてくるもんやから、変な声出てもうたわ。



「…っ、あの…、」



紫「学校に何か用？」



…先生かな…、



…めっちゃなで肩やん、←



「…、兄の、忘れ物を…、」



相変わらず、人と話すと息が詰まるのは治ってへん。



…いい加減、治さなあかんよな…



紫「あ、まさか、藤井の弟さん？」



「…、何で、っ…」



紫「いやぁ、君もイケメンやし、藤井はよく忘れ物するし 笑」



「…そうなんですか、」



何かフワフワした雰囲気で、好かれてそうな先生。



…みんなこんな人やったら、良かったんにな…、









生徒「ねぇ、あの人めっちゃイケメンやない？」



生徒「ほんまや、誰やろ…」



…ここにもおるんか…、



見かけだけ見て、追いかけまわすような女子。



流兄は、いつもこんなやつらに囲まれて…、



よく耐えれるよな…、



紫「…おーい、大丈夫か？」



「、あ、すみません、…」



ボーッとしとる場合やなかった。



もうお昼休みみたいやし、早よ届けんと…



紫「教室の場所わかるか？」



「、あ、はい…、」



紫「んじゃ、よろしくな！俺もう行かなあかんから」



「…、え…、」



頼もうと思ったんに…



…あの人混みの中に、入らなあかんの…？

…5…。→←…3…。

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