兄弟なのに。兄弟だから。

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流星side


＿＿キャーッ、！！



あー、うるさい。



俺が通るとこ全部塞がれとって、耳が壊れるほどの悲鳴。



うん、悲鳴。←



あんなん、歓声とちゃう。



これやから、望を学校に行かせられへんねん…









赤「お、流星、今日は早いやん」



緑「弟くん、具合悪いん？」



『いや、大丈夫、顔色悪かったけど…』



こいつらは、しげと神ちゃん。



歓声に囲まれとる中での、唯一の心を許せるやつら。



赤「そっか、淳太には言うとくから、早めに帰りや」



黄「おい」



赤「ひっ、！？」



あ、出た。



部活の顧問で、鬼って噂の中間先生。



黄「俺はお前の顧問であって、名前で呼ばれる筋合いはないっつーの」



赤「うるさい、唇妖怪…」



黄「はぁ？後で職員室な」



赤「えっ、聞こえとった！？」



なんだかんだ、しげとはええコンビやけど。



『先生、そーゆーことで、今日は部活行かへんから』



黄「お前も敬語使えっての…、まあ、サボりとちゃうなら許したる」



『ん、おおきに』

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