＞＞＞重い蓋 ページ41
うらさんからお叱りを受けたあと、俺は楽屋のソファーに座って一人考え込んでいた。
ライブまでにまだ時間はある。
とりあえずは心を落ち着かせることにした。
センラとの会話を思い出して、胸が苦しくなる。
…俺、は、Aのことが好き、なんやろうか。
そんなはずはないと、思いたい。
だって、俺がそんな気持ちを抱いてしまえば、Aは傷ついてしまう。
そんなことは承知の上で、それでも彼女のことを考えると、無意識に鼓動が早くなる。
ふわりと優しく微笑む姿。
漫才のような会話を交わしたあと、目があって吹き出したときのAの顔。
小兎のようにポロポロと涙を流す小さい背中。
すべてを走馬灯のように思い出し、“愛しい”が溢れてくる。
どうすればいい。
どうすればいい。
どうすればいい。
……いや、最善策が何かだなんて、俺が一番良くわかってる。
＿＿＿＿自分の気持ちに、重い重い蓋をして、殺してしまうこと。
けれど、奥深くにいるもうひとりの自分が聞いてくる。
“それでいいのか”と。
…いいはずない。
そんなこと、わかりきってる。
でも、俺にはこうすること以外の方法が浮かばない。
“Aはただの友達だ”
そう暗示をかけてしまえば、今まで肩に背負っていた重いものが一気に消えた気がした。
Aについての件は、一旦色々忘れてしまおう。
気休めかもしれないけれど、とりあえず、今日のライブは楽しめそうだ。
あぁ、せや。
センラにも、強く当たってしまったこと、謝らなければ。
重い腰を持ち上げて、センラを探しに行く。
「あれ、どこ行くん？」
「ちょーっと、センラんとこ」
俺は坂田と軽く言葉をかわして楽屋を出た。
毒のように心を蝕む“
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あぅ(プロフ) - 後藤絵里さん» 勿体無いお言葉ありがとうございます🙇♀私なりのペースとはなりますが、応援糧に頑張らせていただきます。 (2022年9月13日 20時) (
レス) id: dd8dd91d52 (このIDを非表示/違反報告)
後藤絵里(プロフ) - あぅさん» こちらこそありがとうございます！あぅ様の作品大好きなのでこれからも応援しております！ (2022年9月12日 23時) (レス) id: 1a5db0f276 (このIDを非表示/違反報告)
あぅ(プロフ) - 後藤絵里さん» 申し訳ございません。直ちに修正させていただきました。ご指摘ありがとうございましたm(_ _)m (2022年9月12日 23時) (レス) id: dd8dd91d52 (このIDを非表示/違反報告)
後藤絵里(プロフ) - （47ページのムスッとした表情の方の名前が「うたらん」になってますよーʕ•ᴥ•ʔ） (2022年9月12日 22時) (レス) @page47 id: 1a5db0f276 (このIDを非表示/違反報告)
あぅ(プロフ) - FAMIRAさん» 勿体ないお言葉ありがとうございます🙇♀私なりのペースとはなりますが、応援糧に頑張らせていただきます。 (2022年8月27日 17時) (レス) @page29 id: c2c6d1f2f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あぅ | 作成日時：2022年7月28日 18時
