＞＞＞八つ当たり ページ40
「…あぁ、まーしぃ。見つけた」
「ん、センラ…」
やってきたセンラに俺は余計に気持ちが沈んだ。
あーあ、嫉妬して抜け出してきたってだけでもダサいのに。
センラの顔見ると、アークとどんな話してたんやろとか考え始めてしまう。
「ちなみに、俺はアークさんのことなんとも思ってへんからな？？？」
「へ…？」
突然のセンラの発言に俺は呆けてしまった。
「な、なんや突然」
「なんやって。嫉妬してたんやろ？俺がアークさんと話してるから」
センラの核心を突く発言にうっ、と声を漏らす。
「な、なんで…」
「うらたんからきいた。だから念の為言っとこうと思ってな。勝手にライバル視されたらたまらんもん。俺はアークさんのこと、ただの最古参としかみてへんから。恋愛感情とかも一切ありません。……安心したか？」
やれやれといったように宣言したあと、ふっと笑ったセンラを見て、モヤモヤとしていた霧が晴れていくような感覚がした。
「…安心した、かも」
それを言葉に出すと同時に、少しの不安が胸を満たす。
「…なぁ、センラ」
「なぁに、まーしぃ」
「…友達だと思ってるやつに、こんな嫉妬を抱くのって普通か…？俺、怖いねん…。アークのこと、本当に好きになってまう気がして」
思わず震えた右手をぐっと握る。
「…言わせてもらうけど、なんでそんなに嫌がってるん？まるでそれじゃあ、好きになることが悪いことみたいや」
センラの言葉に、全身の血液が逆流するような感覚に襲われた。
＿＿＿＿あぁ、そうや。こいつはアークの過去、何も知らんもんな。
＿＿＿＿悪いこと、なんや。ネットで出会った俺が、アークに恋心を抱くことは。
せめてネットで出会わなければ、なんてどうにもならないことを考える。
「センラにはわからんよ」
思わず口から出た言葉は、自分でも驚くほど冷たかった。
「…」
センラの顔が曇るのがわかった。
「…ごめん」
なんとか絞り出せた謝罪の言葉はたったそれだけ。
あぁ、ほんまアホ。
こんなのただの八つ当たりだってわかってる。
だけど不安定になってしまったこの気持ちは、制御が効かなくなってしまって。
このまま話していても、きっと大切な相棒を意味もなく傷つけるだけだ。
俺はセンラを置いて、楽屋へと戻った。
その後、楽屋で待っていたうらさんに軽くお叱りを受けてしまった。
「なんか気分沈んでるみたいだけど、お金払って来てくれる子がいっぱいいるんだから、ライブは楽しめよ」
「…はい」
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あぅ(プロフ) - 後藤絵里さん» 勿体無いお言葉ありがとうございます🙇♀私なりのペースとはなりますが、応援糧に頑張らせていただきます。 (2022年9月13日 20時) (
レス) id: dd8dd91d52 (このIDを非表示/違反報告)
後藤絵里(プロフ) - あぅさん» こちらこそありがとうございます！あぅ様の作品大好きなのでこれからも応援しております！ (2022年9月12日 23時) (レス) id: 1a5db0f276 (このIDを非表示/違反報告)
あぅ(プロフ) - 後藤絵里さん» 申し訳ございません。直ちに修正させていただきました。ご指摘ありがとうございましたm(_ _)m (2022年9月12日 23時) (レス) id: dd8dd91d52 (このIDを非表示/違反報告)
後藤絵里(プロフ) - （47ページのムスッとした表情の方の名前が「うたらん」になってますよーʕ•ᴥ•ʔ） (2022年9月12日 22時) (レス) @page47 id: 1a5db0f276 (このIDを非表示/違反報告)
あぅ(プロフ) - FAMIRAさん» 勿体ないお言葉ありがとうございます🙇♀私なりのペースとはなりますが、応援糧に頑張らせていただきます。 (2022年8月27日 17時) (レス) @page29 id: c2c6d1f2f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あぅ | 作成日時：2022年7月28日 18時
