＞＞＞嫉妬 センラside ページ39
「あれ、まーしぃは？」
フレンドさん…いや、アークさん？
俺にとってはフレンドさんのほうが馴染み深いけれど、みんなにはそれじゃあ通じないか。
アークさんが去っていったあと、楽屋にまーしぃがいないことに気がついた。
「あれ、うらさん。まーしぃは？」
「ん？あー…お前がアークさんと話してる間に、お前に嫉妬して部屋を出ていった」
嫉妬…、ん、え？
嫉妬…？
「嫉妬ってあの嫉妬か…？」
「あぁ、正真正銘、あの嫉妬」
えぇ、ただ話してただけなのに嫉妬されるんか。
もしかしてまーしぃって意外と独占欲強め？
「まーしぃってフレンドさん…やない、アークさんのこと好きなん？」
俺がそういうと、うらたんはうーんと唸りながら近くにあったお茶のペットボトルを手に取る。
「さぁ、俺もわかんね。ま、嫉妬するってことはそーいうことなんじゃないですかね」
他人事のようにいいながら、ペットボトルを飲み始めるうらたん。
「あれ、引き裂こうとかしないんや。意外」
けろりと言うと、うらたんはムッとした声色で言い返した。
「なんかさぁ、まーしーもそうだけど、みんな俺のことラスボスの魔王かなんかと勘違いしてるよね？？？別に俺はまーしーが好きな人と付き合うことには否定しないよ。まーしーだって、大好きなメンバーだし。幸せになってほしい。あぁ、もちろん匂わせとかする馬鹿な女だったら説得するけどね？」
うらたんの最後の言葉に引っかかりを覚える。
「説得…。女と口論でボロボロにして心を折るの間違いやない？」
そういうとうらたんは乱暴に持っていたペットボトルを机においた。
その後、俺の方を向いてニコっと笑う。
「温厚な俺でもそろそろキレるよ」
「すみませんでした」
殺気を感じて流石にこれ以上はヤバいと引き下がる。
「あ、一応確認しとくけど」
「ん？」
「センラはアークさんのこと、なんとも思ってないの？」
いきなりのうらたんの質問に少し狼狽える。
「あっははは、なるほどね？」
「グループ内でそういう恋愛のいざこざとかあったら嫌だなって思ったから」
「はいはい、それは流石にあらへんよ。フレンドさん…アークさんのことはただの最古参としか思ってへんから。だいたい、それほどアークさんと関わりないし。ま、まーしぃはアークさんと親友レベルで仲良かったらしいし、好きになるかもしれへんけどなぁ」
そういうと、うらたんはくっふふ、と吹き出した。
「それ、まーしーにも伝えとけ」
「はーい」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 320人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あぅ(プロフ) - 後藤絵里さん» 勿体無いお言葉ありがとうございます🙇♀私なりのペースとはなりますが、応援糧に頑張らせていただきます。 (2022年9月13日 20時) (
レス) id: dd8dd91d52 (このIDを非表示/違反報告)
後藤絵里(プロフ) - あぅさん» こちらこそありがとうございます！あぅ様の作品大好きなのでこれからも応援しております！ (2022年9月12日 23時) (レス) id: 1a5db0f276 (このIDを非表示/違反報告)
あぅ(プロフ) - 後藤絵里さん» 申し訳ございません。直ちに修正させていただきました。ご指摘ありがとうございましたm(_ _)m (2022年9月12日 23時) (レス) id: dd8dd91d52 (このIDを非表示/違反報告)
後藤絵里(プロフ) - （47ページのムスッとした表情の方の名前が「うたらん」になってますよーʕ•ᴥ•ʔ） (2022年9月12日 22時) (レス) @page47 id: 1a5db0f276 (このIDを非表示/違反報告)
あぅ(プロフ) - FAMIRAさん» 勿体ないお言葉ありがとうございます🙇♀私なりのペースとはなりますが、応援糧に頑張らせていただきます。 (2022年8月27日 17時) (レス) @page29 id: c2c6d1f2f8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あぅ | 作成日時：2022年7月28日 18時
