＞＞＞説得 ページ33
「なぁんか、俺が悪者みたいになってますが」
ムスッとした表情でそういううらさんに、俺とAは一瞬ぽかんとしてしまう。
先程と比べ、少しだけ空気が和らいだ気がした。
「そんなに話したくない内容なの？まーしーはその内容を知ってるの？」
「はい、志麻にはきちんと、話をしました」
「おん、俺もアークから教えてもらった。正直、初対面の男に話せるほど軽い内容やない」
いつになく真剣な目でうらさんを見つめる。
少しでも、誠実なこの気持が伝わってほしいから。
「…そう」
俺から視線を外して、今度はAに向き直るうらさん。
…ここからは、Aとうらさんの話し合い、やな。
部外者が口を出してはいけない、という雰囲気を感じ取り、ゆっくりと閉口する。
「…さっきは、問い詰めるみたいな言い方になってごめん。ただ、これは志麻のためでも、俺ら、浦島坂田船のためでもある。それはわかってくれる？」
「はい。それは、もちろんです」
「今、俺らはようやく有名になり始めた。大事な時期なんだ。だから、炎上とかは絶対してほしくないって思ってる」
「…はい。それは、私も一緒です。もう、志麻に炎上してほしくない。あの頃苦しんでいた志麻を、私は一番近くで見ていたから…」
「…そう。俺はこの船のリーダーとして、君がどんな子かどうか見極めたいと思ってる。…君は、どういう気持ちでまーしーと付き合ってるの？」
「私、は…。
初めは、ただの配信者として見ていました。
沢山いる中のひとりに過ぎなくて。
でも、私が志麻の配信の常連になって、気づけば親友みたいに仲良くなっていました。
もちろん、私も志麻が炎上するのは怖いです。
炎上しちゃうかもしれないから、あまり会いたくないとも思っていました。
でも、前回初めてあったときに、志麻が言ってくれたんです。
“炎上することよりも、ここでアークとの繋がりが消えることのほうがよっぽど嫌だ”って。
それで気づきました。
私も、志麻とこうやってこれからも仲良くしていきたいって気持ちに。
炎上とかには、最大限気をつけます。
うらたぬきさんたちの活動の足枷になるようなことも起こさないと誓います。
…だからどうか、私が志麻と関わることをお許し頂けませんか？」
Aが立ち上がって、深く深く、頭を下げる。
今まで黙ってそれを見ていたうらさんが、立ち上がって口を開いた。
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あぅ(プロフ) - 後藤絵里さん» 勿体無いお言葉ありがとうございます🙇♀私なりのペースとはなりますが、応援糧に頑張らせていただきます。 (2022年9月13日 20時) (
レス) id: dd8dd91d52 (このIDを非表示/違反報告)
後藤絵里(プロフ) - あぅさん» こちらこそありがとうございます！あぅ様の作品大好きなのでこれからも応援しております！ (2022年9月12日 23時) (レス) id: 1a5db0f276 (このIDを非表示/違反報告)
あぅ(プロフ) - 後藤絵里さん» 申し訳ございません。直ちに修正させていただきました。ご指摘ありがとうございましたm(_ _)m (2022年9月12日 23時) (レス) id: dd8dd91d52 (このIDを非表示/違反報告)
後藤絵里(プロフ) - （47ページのムスッとした表情の方の名前が「うたらん」になってますよーʕ•ᴥ•ʔ） (2022年9月12日 22時) (レス) @page47 id: 1a5db0f276 (このIDを非表示/違反報告)
あぅ(プロフ) - FAMIRAさん» 勿体ないお言葉ありがとうございます🙇♀私なりのペースとはなりますが、応援糧に頑張らせていただきます。 (2022年8月27日 17時) (レス) @page29 id: c2c6d1f2f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あぅ | 作成日時：2022年7月28日 18時
