＞＞＞これから ページ26
そういえば、とAは空気を変えるように言った。
「私、志麻の活動の足枷にならないかな」
「え？…あー、そういうことか」
「そうそう。私、女だったし。男ならオキニでも許されるかもしれないけどさ…こうやって家とか来ちゃって、彼女と間違われたりしたら、志麻の迷惑になっちゃう」
俺はAが彼女でも全然ええけど？と、半分冗談のように言ってみる。
「それは光栄だな」
……軽くあしらわれてしまった。
「というか、どうしよう。俺、うらさんに【アークは男だ】って言ってもうたんやけど」
「ひえっ、私の中でのラスボス、うらたぬき…！」
「Aからうらさんはどう見えてるんや…」
怖いよ〜といいながら腕をさするA。
ま、たしかに俺らの関係を一番文句言ってきそうなのはリーダーやな。
「やっぱり、やめようかなぁ」
ボソッとそう呟いたAを慌ててみる。
「は！？え、辞めるって、ライブくるのを？」
「うん…てか、だって、志麻だって私が男だと思ったから誘ったでしょ？女だって知った今なら、私が行く理由もないし、志麻だって嫌だろうから…」
「俺は嫌やない」
「…え？」
隣に座るAの手に自分の手を重ねる。
「俺は嫌やない。男だとか女だとか関係なく、俺は“アーク”にライブを見に来てほしい。性別なんてちょっとした誤差や。お前は俺の大親友のアーク、やろ？ちゃうか？」
俺の言葉に、Aがはっとしたような表情を浮かべたあと、俯いた。
「なにか起きてからじゃ、遅いんだよ…？また、昔みたいに炎上するかもしれないんだよ…？私、私のせいで志麻が苦しんでる姿なんて、見たくない…」
俯いた彼女を横から眺めると、そっと唇を噛んでいた。
「ほんとに、優しいやつやな。昔から。お前は」
「だって…」
「いいか？俺は、炎上することよりも、ここでアークとの繋がりが消えることのほうがよっぽど嫌や」
「し、ま…」
「Aに無理強いはせん。でも、Aが少しでも俺と関わりを持っていたいと思ってくれてるなら、これからも仲良くしてほしい」
真剣な表情でそう訴えると、Aは涙目になりながらふっと笑った。
「志麻、そんな言い方ずるい。いいの？私、欲張りだからもう志麻のこと離さないよ？」
「ええよ。って、なんかその言い方、俺ら付き合うみたいやな」
「え！？あ、いや、その！別にそういう思惑は少しもなくて…！」
「知ってる」
赤面しながら弁明を始めるAを温かい気持ちで眺めていた。
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あぅ(プロフ) - 後藤絵里さん» 勿体無いお言葉ありがとうございます🙇♀私なりのペースとはなりますが、応援糧に頑張らせていただきます。 (2022年9月13日 20時) (
レス) id: dd8dd91d52 (このIDを非表示/違反報告)
後藤絵里(プロフ) - あぅさん» こちらこそありがとうございます！あぅ様の作品大好きなのでこれからも応援しております！ (2022年9月12日 23時) (レス) id: 1a5db0f276 (このIDを非表示/違反報告)
あぅ(プロフ) - 後藤絵里さん» 申し訳ございません。直ちに修正させていただきました。ご指摘ありがとうございましたm(_ _)m (2022年9月12日 23時) (レス) id: dd8dd91d52 (このIDを非表示/違反報告)
後藤絵里(プロフ) - （47ページのムスッとした表情の方の名前が「うたらん」になってますよーʕ•ᴥ•ʔ） (2022年9月12日 22時) (レス) @page47 id: 1a5db0f276 (このIDを非表示/違反報告)
あぅ(プロフ) - FAMIRAさん» 勿体ないお言葉ありがとうございます🙇♀私なりのペースとはなりますが、応援糧に頑張らせていただきます。 (2022年8月27日 17時) (レス) @page29 id: c2c6d1f2f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あぅ | 作成日時：2022年7月28日 18時
