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あがき ページ3
『決まったーーー!〇〇選手ハットトリック!!ディフェンスをものともせず強烈なゴールを決めたぁ!!!』
「…………」
結局千切は千切だった。
いくらサッカーを諦めようとしたって、どうやっても完全には離れられない。
もうやめようと背を向けたって、気づけばみっともなくすがろうとしている。
「もう、意味ないだろうが」
こんなもの見たって、余計未練が増すだけなのに……
なんて、弱々しい思考に嫌気がさしてそのままスマホを放り投げてしまった。
鈍い音を立てて落ちたが、絨毯の上に落ちたのかそこまででもなかった。
どうでもよくなって壁のシミをボンヤリ眺める。
そして夕飯の時間になるまで微動だにしない。
それがここ数週間続いていた。
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作者名:なっつ | 作成日時:2023年11月3日 9時