【男主】幼馴染みが冷たい【轟焦凍】 (ページ10)

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はちわページ10

「Aくん！」

パシッと何かが飛んできたのでそれをキャッチする。

「ごめんまだ1個しか見付けられなかった！」

少し離れた場所から芦戸ちゃんがブンブンと手を振ってくれていた。

「ありがとう芦戸ちゃん！」

足りない分は補えばいい。勿論、どちらかのを、な。

武器を手に入れた俺が臨戦態勢に入ったので轟も同じく構える。遅れて不服そうに爆豪もこちらを見た。

先ずは爆豪。爆豪はこちらの欠点を理解しているのでその対策は打たれている。……ならば。

「ケッ」

次いで轟。手を打たれる前に手を打つ必要がある。
何となく今までさりげな～く戦闘を避けていたんだけどな。まさかあっちからやってくるとは。

「爆豪がいない…？いや、」

俺の個性は俺の頭を使う事によって発動する。
つまり1度に多数人に発動させるのならば同じものにしか出来ない。

「俺もいないのか」

爆豪と轟の視界には誰もいない。誰も、自分すらも。

爆豪の対策に対する策、ってね。

一気に間合いを詰めれば近付いてくる気配に気が付いた爆豪がこちらに掌を向ける。なんとかスレスレで避けて轟に近付く。

方向感覚の狂った奴等の攻撃なんてやすやすと避けられる。

ピッと芦戸ちゃんから貰ったテープをすぐに使えるように構え轟に近付きｰｰｰｰｰ

「そこかっ」

「どわっ」

見えてない筈の轟に胸倉を掴まれた。

そして。

「もろともしね！！！」

Booooooooooom!!!

今日何度目かの爆破に巻き込まれた。