【男主】幼馴染みが冷たい【轟焦凍】 (ページ12)

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じゅうわページ12

「あー？お前どこに隠してんだよ」

「ベタベタ触んじゃねえ気色わりい！！」

「人聞き悪いこと言うなよ！」

様子の可笑しい轟をとりあえず放っておいて、爆豪が所持しているはずのテープを探しまくる。

「じゃあどこにあるか言えって」

「無えっつてんだろころすぞ！」

「爆豪なのに！？」

「どういう意味だ」

むしろ3つくらい持ってそうなのになぁ、なんてぶつくさ思いつつ爆豪の体から手を離す。

にしても無抵抗な爆豪かぁ…。

「ぶっころす」

・・・相変わらず物騒なのな。

「終わったか？」

ピク、と微かに手が反応した。

冷たい、突き放すかのような声。

そっと爆豪に、「なんで怒ってんだ！？」と目配せする。そして「自分で考えろタコ」と目配せされた。

「と、轟……？」

恐る恐る振り返ればやっぱり怒ってる。

完全にあれだよね。さっきのやつで不機嫌になってたのに更に自分そっちのけで俺らが話し始めるから更に不機嫌になっちゃった的ななにかか。

ちょっと体がくっ付いたぐらいで……！？

あいつ俺の事嫌いすぎじゃないか？

俺の顔を見た轟は苦虫を噛み潰したような顔をした後、静かに去っていった。

なんなんだ、あれ。マジで。

えー訳わかんねえ……。