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『ドラコ、会いたかった』

ドラ「僕もだA」

彼に会うなり、私はドラコの胸に飛び込んだ

ドラ「Aいい匂いする」

トクントクンと彼から聞こえる鼓動に
何故かとても安心した

『髪型…変えたのね』

いつもオールバックにして固めていた前髪
今日は下ろしてセンターパートにしていた

ドラ「変…か?」

『んーん。とてもよく似合ってるわ…素敵』

ドラ「そうか…///Aはどっちが好き?」

『そうね。どっちも好きだけど…今の方かしら』

ドラ「よかった」

今度からこれにするよ、とドラコは小さな声で呟いた

『ここだとお父様たちに見られちゃうかもだから…』

ドラ「あぁ」

そう言って少し歩いたところにある
大きな木のある丘へ向かった

『でもどうして急に?』

ドラ「そりゃAに会いたいからに決まってるだろ?」

『忙しいって言ってたじゃない』

ドラ「父上に付き合っていろいろと出かけてたんだ」

『…社交界か何か?』

ドラコはマルフォイ家の一人息子だから
跡取りとして紹介するのはおかしくない

ドラ「いや、そうじゃなくて…その…」

何か言いづらそうに下を向いてモジモジし始めた

『無理して言わなくていいのよ?』

ドラ「…父上に言われてお見合い相手に会ったんだ」

『お見合い?』

ドラ「あぁ。縁談を持ちかけられたらしくて」

『そう…』

予想もしていなかった話の内容に言葉を失う

『それで…受けたの?縁談は』

ドラ「は?」

『だって…ルシウスさんのお知り合いなら断れないでs…んっ』

言いかけた言葉はドラコの唇によって遮られた

ドラ「受けるわけないだろ。僕にはAがいる」

私の目を真っ直ぐ見て力強くそういうドラコ
その一言だけで胸につかえていたモヤモヤが
一気に晴れるような気がした

ドラ「それに縁談を持ちかけられたのは1人だけじゃないし、みんな金と"マルフォイ"の名目当だ」

『まぁひどいわ!こんなに素敵なドラコをそんな風にしか見てないなんて』

ドラ「だろ?さすが僕のプリンセスはわかってるな」

ケラケラ笑いながら私の髪を撫でた

ドラ「でも父上は次の休暇も僕にお見合いをさせると思う。だからさ…言わないか、僕たちのこと。直ぐにじゃなくていい。次のクリスマスにでも」

『…うん。わかったわ』

伝えることが怖くなくなった訳では無い
でも、ドラコが私じゃない他の誰かと結婚する方が
何百倍も怖い

そう思ったAはとうとう決心した

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婭兎(プロフ) - 水衣さん» 水衣様、コメントありがとうございます!大好きなんてお褒めの言葉…嬉しすぎます🫶🏻 (5月23日 5時) (レス) id: 3c5c103705 (このIDを非表示/違反報告)
水衣(プロフ) - 面白いです…!このお話大好きです(♡>艸<) (5月22日 21時) (レス) id: 0620eebe98 (このIDを非表示/違反報告)
婭兎(プロフ) - ぽんみかんさん» ぽんみかん様、コメントありがとうございます!一気見なんて…嬉しいです😳🤍 (5月10日 21時) (レス) id: 3c5c103705 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんみかん(プロフ) - 一気見しちゃいました、、、!更新待ってます(昨日コメントしたのですが、間違えて消しちゃって。2回目ですごめんなさい(ToT)) (5月10日 19時) (レス) @page16 id: 0620eebe98 (このIDを非表示/違反報告)
婭兎(プロフ) - なまたまごさん» なまたまご様、前作から引き続きありがとうございます!頑張ります! (2023年5月3日 17時) (レス) id: 3c5c103705 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:&#23149;兎 | 作成日時:2023年4月17日 8時

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