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プルルルル……プルルルル……
「紺野さん朝からなんですかあ」
午前8時にかかってきた電話に飛び起き、慌ててディスプレイを見てみるとマネージャーの紺野さんだった。多分スケジュール変更じゃないだろうとふんだけど、こんな朝早くから何事なんだろう
「玲於、今すぐ本社に行くから10分で準備して」
「はあ?無理っすよそんなの」
「いいから。他のみんなの家にもよらなきゃ行けないんだよ」
「りょーかいでーす」
そう俺が言ったのを確認するとブチッと切れる電話。紺野さん忙しそー
そんなことを考えながら出勤の準備をするいつものような朝。ただ違うのは紺野さんに起こされたことと、なんか楽しそうな予感がすること。
「てか紺野さんマンションの前にいんのかな」
出かける準備が出来たのはいいものの、焦りすぎてどこで待ってるかは言ってなかったね紺野さん。珍しいミスだ。
でもまあいつも完璧なマネージャーだから今日くらいは許そう。
「紺野サーん」
「ああ、きたきた。おはようございます」
「はよーございます。どこで待ってるか言ってもらっていいっすか?」
「…言ってなかったっけ。ごめん」
俺が指摘するとほそーい目を少し見開いてぱちくりしてる。なんか嬉しい。こういう完璧な人がミスしてるの。
「じゃあ次は亜嵐の家に行きます」
「ういーす」
ゲームしよ。
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作者名:ありゅ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/GENELOVE/
作成日時:2019年2月28日 22時