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新生GENERATIONSとして必要なものはどの声か。更なる高みを目指すための声はどれか。
今まで男ばかりの声に花が咲いたような綺麗な声が来た。自信のある、どこか儚げなくせに芯がある声。歌い終わったあと、彼女はニヤリと笑った。きっと自信があるんだろう。
参加理由:世界を見たいから。
少し乱暴な字でそうはっきりと書いてある。きっと、彼女以外いないな。
「ヒロさん」
「ん?」
「彼女どうでしょう」
「僕も紺野と同じ気持ちかもしれないな」
GENERATIONSのマネージャーである紺野。彼は片寄くんの素質を見抜き、GENEをここまで引っ張りあげてきた立役者だ。
紺野が審査中に話しかけてきたということはよっぽど良かったんだろう。
彼女が歌い終わってから約1時間後に審査が終了した。
あの後も審査をしてはみたが、やっぱり彼女以上にしっくり来るやつはいなかった。
いつもは勝ちあがる人を決めるのに何日も話し合いをするが、今回は誰一人として彼女以外をあげる人はいなかった。
新生GENERATIONS
どんな姿を見せてくれるのか、楽しみだ。
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作者名:ありゅ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/GENELOVE/
作成日時:2019年2月28日 22時