120 ページ32
・
新しい拠点が決まり、家具やら生活用品やらを揃えて、やっと生活が落ち着いて来た頃…
1件の依頼がきた。
HS・WZ「迷い猫探し？」
『さすがホシウジ、ハモったね』
HS「いやぁ、それほどでも」
WZ「うざい」
肩を組んできたホシの手を不機嫌そうに払うウジ。
リビングにみんなを集合させ、真新しいソファに座りながら会議が始まった。
『生粋の猫好きおじさんが飼っていた猫が1匹逃げたらしいの。
何がなんでも見つけて欲しいって』
JN「でも、なんでわざわざ俺たちに？」
『そこ。
普通は猫探偵でも業者にでも、専門の人に頼めばいいと思わない？
それができないってことは』
WN「普通に探してもらえるような人物じゃない」
『当たり』
私の言葉にドヤ顔してメガネをクイッと上げたウォヌ。
久しぶりに見たなその丸メガネ。
『今、私たちには全くと言っていいほど貯金がありません』
HS「そうだな」
『そこにチャンスが舞い降りてきたぁ！！』
JN「あはっ、Aテンション高いね」
WZ「ジュン、それだけ俺たちの生活は追い込まれてるってことだぞ」
『こんな危険も何も無い依頼に多額の報酬。
これは何がなんでも猫ちゃんを見つけるよ！！』
おー！！と勢いよく拳を上げたホシとジュン、ウォヌは腕を軽く上げた。
だるそうなウジは無理やりホシに上げられてたけど。
依頼主は有名な暴力団のトップ。
強面な見た目の通り、声も立ち振る舞いも全てが怖いが、生粋の猫好きで猫にだけは優しい。
迷子になった猫は黒猫で短毛、オッドアイ、大きめの雌。
『ってところかな』
HS「猫探しかぁ。特徴はあるけど上手くいくかな」
『大丈夫だって。
うちのチームには既に猫みたいなのふたりいるじゃん』
WZ「お前らのことだな」
JN・WN「？」
『それにこんな平和な依頼久しぶりだし』
HS「依頼主が平和じゃないけどな」
『とりあえず無闇に探し回っても見つからないから、居なくなった時間と場所の情報から、防犯カメラハッキングしてそれっぽい猫が写ったシーンだけ絞り出したんだ』
HS「おっ、仕事早いじゃん」
印刷した防犯カメラの映像をテーブルに広げると、ウジが低い声で呟いた。
WZ「ちょっと待て…
この防犯カメラの位置情報って…」
『そう、私たちは猫を探しに、
WZ・HS「はぁあああ？！？！」
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 450人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アヤ - 今回のお話もとても面白かったです！次出てくるメンバーが楽しみです😆✨ (2022年3月25日 17時) (
レス) @page16 id: 05e92237a3 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - おててさん» 返信とても嬉しいです！！おててさんのペースで全然いいので、これからも楽しみにしています！！ (2022年3月23日 21時) (レス) id: 05e92237a3 (このIDを非表示/違反報告)
おてて(プロフ) - アヤさん» アヤさんいつも読んでいただきありがとうございます☺️私も頑張りますのでぜひ楽しみにしていてください！ (2022年3月20日 22時) (レス) id: 3b2644ce00 (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - 続編とっても面白かったです！！新たな展開幕開けしそうで楽しみすぎます🤤💭 (2022年3月19日 18時) (レス) @page10 id: 05e92237a3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おてて | 作成日時：2022年3月7日 12時
