怪しいお仕事と恋の行方 (ページ7)

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『はぁ？！ニセモノ？！』

SG「これはどう見たって偽物でしょ。

ね？ハンソル」

VN「うん、良くできてるけど偽物だ」

るんるん気分から絶望へと打ちのめしたスングァンとハンソル。

このふたりとは昔から付き合いがあって、経営している鑑定買取店でよくお世話になっている。

『そ、そんなぁ…』

HS「俺たち貧乏生活決定じゃん…」

WZ「昨日が最後のラーメンか…」

項垂れる私たちに呆れた様子でため息をつくスングァンとじっとダイヤモンドを見つめるハンソル。

SG「どうせヌナが盗んだものなんだろうけど、ちゃんと本物か偽物の判断できるようにしないと。

ヌナのその手癖の悪さが生かせないよ？」

『だって、あんな金持ちの依頼主が偽物のダイヤモンド埋め込むなんて思わないじゃん』

SG「というか、まずなんでぬいぐるみに偽のダイヤモンドなんか埋め込んだんだろうね」

VN「ん、これだよ」

『もしかして…』

VN「そう、GPS」

どうやったのかテーブルの上には真っ二つに割られたダイヤモンドがあって、

その中には小さなGPSが入っていた。

確かにあの女の子が迷子になっても、ずっと持っているぬいぐるみに入れれば、すぐに居場所が分かるよね。

それにしたって…

『わざわざ偽ダイヤモンドに入れる必要ないだろ！！』

HS「あー、俺たち明日からどうやって生きてこう」

WZ「副職でもやるか？」

SG「ヌナたちってほんとお金ないんだね」

『うぅ、私たち餓死しちゃうよ』

VN「はい、持って行って」

『へ？』

店の奥から戻ってきたハンソルが持ってきたのは、2週間分くらいはありそうな食料だった。

HS「うわ！キムチあるキムチ！！」

WZ「パックご飯あるじゃん」

『ハンソル愛してるぅうう』

VN「提案したのはスングァンだよ」

『スングァン愛してるぅうう』

SG「ま、一応仕事仲間だし？付き合い長いから特別だよ」

スングァンとハンソルに抱きつけば、2人とも照れながらも抱きしめ返してくれた。

私はこの弟たちを一生推すと誓います。