怪しいお仕事と恋の行方 (ページ6)

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自分の部屋に入って窓を開けると、ヒヤッとした風がふわりとカーテンを揺らした。

『ここから見たら結構綺麗な街に見えるんだけどなぁ』

椅子に座りながらぼんやりと外を眺める。

ホシとウジには言ってなかったけど、実は恋したいってずっと思ってた。

こんな生き方じゃ、まともに恋なんてできるわけないってわかってても、

それでも憧れはあった。

だからミンハオが結婚したって聞いた時は、もしかしたら私もできるんじゃないかって期待した。

だけど、冷静になって考えてみれば…

『できるわけないよなぁ』

HS「Aっー！いつまで拗ねてるんだよ！こっちに来て一緒に飲もうぜ」

『うわぁ、めんどくさいの来た』

大声を出してノックもせずに部屋に入ってきて抱きついてきた。

女の部屋ってこと分かってる？

『私、寝るって言ったんだけど』

HS「大丈夫！楽しいからぁ」

『いや、意味わからな、んっ！』

HS「やー、逃げんな」

『ちょ！』

私にキスしてきたホシを渾身の力で押し返すも、全く効かず、むしろ変にスイッチが入ったのか更に長くキスをしてくる。

ギブギブ！！息が持たない！

なぜ、ホシがキスをしてきても私が動揺しないのかと言うと。

WZ「おーい、ラーメンできた、

あ。」

『ぷはっ、ウジ！助けて！こいつ剥がして！』

WZ「はいはい。ほらキス魔も大概にしろって」

HS「んー、ウジ〜ぽっぽ〜」

WZ「やめんか」

ウジの言った通りホシは酔ったらキス魔になるのだ。

『あー、疲れた』

WZ「Aもラーメン食べるか？」

『うん、食べる』

幸いウジは酔っていないようだ。

なぜ幸いかと言うと。

WZ「ぐー」

『あー自分でフラグ立てて回収しちゃった…』

WZ「A、動くな」

『はい』

ただいま酔ったウジさんに抱き枕にされております。

ウジは酔ったら抱きつき魔になる。

『ホシはキス魔でウジは抱きつき魔って…

は！もしかして私が恋できない理由ってこいつらといるからなのか』

WZ「うるさい」

『はい！すいませんっ』

ジロっと睨むウジになぜ大人しく言うことを聞いてるかと言われれば、

酔ったウジはとことん面倒臭くて、無理にでも剥がすと怒り始めてさらに面倒臭いことになるからである。

『イヤイヤ期かって』

WZ「何か言ったか」

『いえ！何も言ってません！』