怪しいお仕事と恋の行方 (ページ45)

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外に出ればパーティーの騒がしさとは裏腹に人影がなく静か。

涼しげな風が優しく頬を撫でる。

WZ「あー、おもしれぇ。
笑い我慢すんのキツかったわ」

『ホシにとっては忘れられない思い出になるね』

WZ「そうだな。

……」

『ん？』

歩みを止めて私をじっと見つめるウジに首を傾げる。

その目線は私の背中を見ていて、会場に入る前のホシを思い出す。

WZ「似合ってんじゃん」

『ウジもね』

ウジもこういう事をあまり言わない人だけど、照れないでちゃんと伝えてくれるからこっちも言いやすい。

ホシは顔真っ赤だったからなぁ。
ヘタレかって(死語)

言いたいことを言って満足したのかまた歩き始めたウジの後ろをついて行く。

そしてホテルの駐車場を出て、近くに停めてあるワゴンに乗り込むとジュンとソアさんが待機していた。

JN「お疲れ様。
行く時に見たけどやっぱり何回見ても綺麗だね」

『えへへ、ありがとう』

SA「やっぱり私意外の女に…」

『わぁ、凄い黒いオーラ』

JN「さっきからずっとこんな感じだったよ」

『大丈夫？私ソアさんに消されない？』

JN「どっちかって言うと旦那さんの方にキレてるみたいだから大丈夫だと思うよ？」

『あぁ、そっか。よかった』

ギリギリと爪を噛みながら画面から目を離さないソアさんはさっきのホシみたいに殺気立っている。

女の嫉妬ほど怖いものはないとはこの事…

そのあと順調にチ・ヘジンを誘惑し、何とか別のホテルに誘い込み、準備は全て整った。

あとは言い訳できないように、ホシに襲いかかった瞬間に突入する！

今は、私とウジがソアさんと共にホシたちがいる部屋のドアの前に待機し、ジュンの合図を待っている。

『ジュン、状況は？』

JN「何か話してるみたい。

でもチ・ヘジンがホシの体撫でくりまわしてるからそろそろかも」

『ホシ…もう少し我慢してくれよな…』

ちなみにさっきから絶対許さないとブツブツ唱えっぱなしのソアさんもそろそろ限界に達しそう。

ウジはこの状況が可笑しくて堪らないのかずっと笑いをこらえてるし。

ていうか正直、私も面白すぎて早く突入したいと思ってる。

ホテルに入ってから数十分そろそろくる頃じゃ…

JN「ホシ襲われた！！」

WZ「ぶっ、」

『っ、よし、行こう！』

笑い転げそうなのを我慢して部屋のドアを勢いよく開けると…

『えっ…』