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『スングァンは私がしたことを否定するの？』
SG「そんな意味で言ったわけじゃない…」
抱き寄せていた体を少し離して、スングァンを見つめるけど目は合わない。
『うん、だよね。
でも、スングァンが自分を責めると私のしたことが否定されてるような気持ちになって…
ヌナすごく悲しいな』
SG「っ、それでも！」
『私は自分のしたことに後悔はないよ。だから…
お願いだから、自分のことを責めないで』
SG「…」
『スングァン、お願い』
SG「…わかったよ」
『うん。ありがとう』
そう言って再び抱き寄せ、背中をぽんぽんっと優しく叩いた。
「でもあの時助けてくれたことは絶対に忘れない」
『うん！それならいいよ』
スングァンはゴシゴシと腕で目を拭いて私の手を取ると、その甲に優しくキスをした。
『ふふ、スングァンって基本お姫様だけどたまに王子様みたいになるね』
SG「みたいじゃなくて王子様なの」
VN「ヌナだけじゃない、スングァンにもみんなにも怪我して欲しくないよ。俺は」
『そうだね、ウジたちにもしっかり言っておく』
そばに居たハンソルも呼んで抱き寄せる。
3人で抱きしめ合うなんて傍から見たら、何してんの？って感じだけどたまにはいいよね。
どうか邪魔が入ってきませんよう、
「おい！
ちょっと取り込み中悪ぃんだが仕事してくねぇかな」
『ほんとタイミング悪いわ』
「あぁ？」
『なんでもないでーす』
せっかく3人で愛を感じていたのに店のドアを乱暴に開け、オラつきながら入ってきたチンピラ男4人。
いかにも頭悪そう。
「これ、鑑定」
SG「わかりました。少々お待ちください」
小さな小袋をスングァンに渡した1人は落ち着いた様子だけど、残りの3人はキョロキョロと周りを気にして落ち着きがない。
何か疚しいことでもあるんだろうか。
VN「…ヌナ、危ないかもしれないから早く店出た方がいい」
『大丈夫って言いたいところだけど、私戦うのは専門外だから行くね』
VN「うん。また来て」
ハンソルに言われた通り、店を出ようとしたとき。
「あぁ？！ふざけてんのかてめぇ！！」
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作者名：おてて | 作成日時：2021年9月22日 16時
