怪しいお仕事と恋の行方 (ページ29)

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JN「ハオは良い名前をつけたんだね。
俺もAに合ってると思う！

なんで使わないの？」

『そんな綺麗な意味でつけられたと思ったら名乗りずらくて。だから潜入とか偽名を使う時にリンって使ってるよ』

JN「えぇー、勿体ない。ピッタリなのに」

『そ、そうかな？』

HS「ジュンー褒めても良いことないぞー」

『その口縫ってやろうか？』

WZ「AはAのままが言いやすいし」

『はいはい、そーですねぇー。
私には似合わない、勿体ないくらいの名前をつけていただき恐縮ですよーっだ』

WZ「ははっ、拗ねるなよ」

せっかくジュンにも褒められて良い気分だったのに。

野次を飛ばしてくるホシとウジのせいで、そんな気分も飛んでくわ。

JN「俺はAのこと綺麗だと思う」

『ありがとう、お世辞でもうれし』

JN「ほんとだよ！！」

『？！

…あぁ、そう？えと、あはは。ありがとう』

唐突に言い出したジュンがあまりにも真剣に言ってくれるもんだから、言われ慣れてない私はなんだか恥ずかしくて目を逸らした。

いや、嬉しいけどね！！

JN「信じてない？」

『ううん！！信じてるよ！ありがとう！

でも、面と向かってちゃんと言われたのが初めてだったからちょっと恥ずかしくて…』

JN「嬉しくない？」

私の反応が悪くて不安そうに眉を下げる。

こんなに純粋で可愛い人が元マフィアとか一体誰が信じるんでしょうか。

断言できます。誰も信じません！！

『凄く嬉しいよ！へへ、ありがとう』

JN「…」

照れくさいけど、笑顔で伝える。

ジュンは恥じることなく自分の思ったことを言葉にしてくれたんだもん。

嬉しい気持ちは本当だし、否定しないでちゃんとお礼を言った方が良いよね。

WZ「恥ずかしいっていうなりじゃないだろ」

HS「潜入する度によく口説かれてるくせに」

『あぁ！もー！なに？！
いつもより当たり強くない？』

「「別にー」」

なぜかふたりしてむくれてるホシとウジ。

訳が分からない。

『こんなに真剣に綺麗だって言ってくれたのジュンが初めてなん』
JN「A」

『なに、…ん！』

HS「なぁ？！」

WZ「は、」

隣にいたジュンに名前を呼ばれたと同時に肩を掴まれて、グイッと振り向かされると…

JN「俺、Aのこと好きだ」

『へ、』

「「はぁああああ？！」」

キスをされた。