怪しいお仕事と恋の行方 (ページ28)

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その当時は中国からミンハオが韓国に仕事をしに来ていて私たちが協力者として仕事をサポートしていた。

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HS「よし！仕事終了っと。
なぁ！このあとみんなで飲もうぜ」

WZ「やだ寝たい」

『ミンハオも帰るのは明後日でしょ。なら私らの家で飲めばいいんじゃない？』

MH「うん。いいね」

『ほら、ウジも！
ホシが隠してた高いお酒開けるからさ』

WZ「よし、飲もう」

HS「俺の許可は？！」

MH「思ったんだけどさ…」

「「ん？」」

MH「Aにはコードネームないの？」

唐突の意外な質問にみんな顔を見合わせる。

HS「確かに考えみれば無いな。俺の名前もウジのもAがつけたから」

『あー。だって別に、自分でつけるもんでもないかなと思って』

ケラケラと笑えば、ウジは何か思いついたようにポンっと手のひらにグーを置いて提案した。

WZ「せっかくだからミンハオにつけてもらえば？」

MH「え、僕？」

『いやいいよ！ミンハオ気にしなくていいからね。
ウジも無茶ぶり言うなぁ！』

MH「じゃあ、琳(リン)だね」

HS「つけるのはやっ」

まさか付けてもらえるとは思わず驚いていると、ミンハオはなぜか自信満々そうに語り出した。

MH「Aを初めて見た時からずっとその言葉が浮かんでた」

『リンってどいう意味？』

こうやって書くんだよ、と私の手を取ると。
手のひらになぞって中国語の書きを教えてくれた。

MH「美しい玉って意味」

HS「ぶっ、美しい玉って」

WZ「宝石じゃないところがAっぽいな」

『玉も宝石ですぅー！！』

MH「あ、いや、それを思ってAにつけたんじゃなくて」

私たちの解釈は間違っていたのか、困ったように笑いながら慌てるミンハオ。

MH「琳(リン)っていうのは澄んだ音の形容なんだ。だから顔が綺麗で雰囲気も性格も清らかで冴えたAにピッタリだと思って」

ゆったりとした独特の話し方が心地よく、柔らかく目を細めて話すもんだから、一気に顔に熱が集まるのを感じた。

な、なんか照れる…

『ありが、』

HS「あはは！！
Aが清らか？1番似合わねぇー！」

WZ「他はそうだとしても金には貪欲で私欲丸出しだけど？」

『お、お前らちょっと…

黙ってろぉおおお！！』

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