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HS「あー！今日も引き分けかよ」
WZ「対人得意なんだな」
JN「へへっ、銃は使えるけどあんまり好きじゃないから代わりに対人訓練めっちゃした。
あ、でもロケットランチャーは好き！」
HS「リアルでロケラン使うやついたのか」
『うわー化け物1人増えたー』
ジュンを仲間してから1ヶ月半が経った。
一緒に過ごしていく中で少しずつ互いを知って、壁は薄れている気はするけど…
ウジはやっぱりまだ警戒してるのか、ジュンが突発的な行動をしたときに少し身構えることがある。
それにまだ本名を教えてないのもその証拠だろう。ホシは多分、ウジに合わせてるんだと思うけど。
何かいい方法はないかなぁ。
JN「Aは鍛えないの？」
WZ「あいつは戦闘要員じゃないからな」
HS「走るのも遅いし、対人も銃も下手くそ」
『私はあんた達と違って普通の人間なんですぅ。一緒にしないでください』
JN「そっか。じゃあAは何が得意？」
『私は盗みとハッキングかなぁ』
ぶっちゃけ盗みは誰でもできるから特技とまでは言えないけど、ハッキングなら自信はある。
自分で言うのもあれだけど、そこら辺のやつらには負けないくらい結構強いハッカーだと思う。
逆に言えば取り柄がそれくらいしかないんだけど。
『あ、そういえば依頼きたよ』
WZ「やっときたか」
HS「なになにどんなやつ？！」
『簡単に言えば用心棒かな』
用心棒という言葉に首を傾げる3人。
裏と繋がりがある経営者たちが集まるパーティーに呼ばれた依頼主。
全員が裏と何かしらの繋がりがあるとはいえ、自分も悪いことをしているわけだから、襲われる可能性はなくもない。
『その依頼主の安全を守るための用心棒ってこと』
WZ「なるほどな。襲われなければこっちもただ監視するだけで金が貰えるわけだし」
HS「で！報酬はどのくらい？」
『今、なるべく高い金額になるように交渉中だけど、前回分くらいはギリいけそうかな』
HS「1回のパーティーのためにそんだけ金出すのか？！」
WZ「それだけ自分の身が可愛いんだろ」
『あとは私の交渉術が凄いってこと』
HS・WZ「…」
『うん、無視は酷くない？』
JN「俺は何をすればいい？」
ただひとり、期待を込めたキラキラした目で見てくるジュン。
『えと、私はホシの車でハッキングしたり、現状情報をインカムからみんなに伝えたりしてるけど、現場の動きは…』
WZ「俺が決める」
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作者名：おてて | 作成日時：2021年9月22日 16時
