実は優しいジョンハンさん ページ10
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「おい!お前ら!ふざけてんじゃねぇぞ」
悪役くんの怒りを本当に買ってしまったのか、他の取り巻きたちも攻撃態勢に入っていた。
JS「はい、そこまでにしようか」
JH「お前ら自分たちの状況わかってんのー?」
『ジス!
と、ジョンハン』
JH「取ってつけたみたいに言うな!」
私の肩にポンッと手を置いて登場したふたりは余裕そう。
JS「これ、君たちだよね?」
ジスの手にあるスマホから悪役くんたちがタバコを吸っている動画が流れる。
「そ、それは!てめぇどこで」
JS「さぁ、ね。
退学になりたくなかったら早くここから逃げた方がいいんじゃない?」
JH「あ、ちなみに今俺らからスマホ奪って消そうとしても無駄だから。他のやつらが保存してるし」
「ちっ、行くぞお前ら!」
定番の台詞を捨てて、一目散に去った悪役くんたち。
『はぁ、なんか凄いこと経験しちゃったなぁ』
JS「A。
確かにAのしたことは正しい行いだけど場合を考えて。
女の子1人じゃ危ないでしょ」
『うぅ、はい…』
JS「分かればよし」
『ずきゅん』
怒ってるジスに反省したはずが、柔らかく笑って私の頭をポンポンと撫でられ、怒られるのも悪くないなと本気で思った。
SC「ほら、とりあえず済んだし戻ろう」
JS「そうだね」
ジスとスンチョルが先に進み、その後ろを着いて行こうとするとジョンハンに手を引かれる。
『うわ!ちょ、なに?』
JH「怖かったんだろ」
『別に大丈夫だよ』
JH「ばーか。涙目だっつーの」
頭にぽんっと手を置くとそのまま軽く肩に引き寄せて私の頭を撫でた。
『…うぅ、めっちゃ怖がっだああああ』
JH「はいはい、よく頑張った」
『うぅううう、ジスの肩がよがっだぁ』
JH「今すぐそのブス顔撮ってやろうか」
いつもすぐ悪態ついてくるし、すぐにパシるし、自分のこと大好きだし、私のことイジるけど。
やっぱり何だかんだでジョンハンはすごく優しい。
頼れる友達だ。
『ありがとう…ぐすん、ごめん鼻水ついた』
JH「どういたしまして。
あとでクリーニング代な」
SC「お前が行かなくてよかったのか?」
JS「たまにはジョンハンに譲ってあげてもいいよ」
SC「そうか笑
そういや、タバコの動画どーするの?」
JS「ジフンに頼んで、もう校長に見せに行ってもらったよ。
今頃、退学決定になってるんじゃない?」
SC「こっわ」
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作者名:おてて | 作成日時:2020年7月12日 15時