正義のヒーロー ページ9
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『あ、えっと。あはは……ここは穏便に済まそうよ』
飛び出した時の勢いはどこへ行ったのやら。絶体絶命的な状況に冷や汗が止まらない。
「こっちはイライラして腹の虫が収まんねぇんだわ」
『いや、なんでそんな事でイライラしてんの!更年期か?!』
「は?」
やっべ。
いつもの口の悪さがここで出てしまったぁ!!
「舐めやがって…」
『舐めてない舐めてない!事実っていうかなんていうか』
「うるせぇ!!」
『え、ちょ!うっわ!』
「くそが!逃げんな!」
『いや、無理でしょ!』
殴られそうなところを間一髪で避けていく。
あっぶねぇ、てか女の子に殴り掛かるってなんちゅーやつだ!!
『うわっ!』
そんなことに気を取られていると、ぬかるんでる地面に足を取られて転んでしまった。
「おい、立てや」
『っ』
無理やり立たされた挙句、胸ぐらを掴まれる。
「イライラさせやがって!」
殴られる。そう思い抵抗も出来ずにぎゅっと目を瞑った。
SC「おい、何してんだよ」
『スンチョル!』
「なんだおま、いでででで!!!」
間一髪で止めてくれたスンチョルは、私の胸ぐらを掴んでいる悪役くんの腕をギッと掴み返した。
『わっ』
やっと離された私をスンチョルが支えてくれる。
SC「A!大丈夫か?!」
『スンチョル…
正義のヒーローってほんとに良い感じのタイミングで来るんだね』
SC「お前呑気すぎないか?」
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作者名:おてて | 作成日時:2020年7月12日 15時