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スニョンとペア ページ44




「みんな聞いて。今回の課題は…

セクシーです」



ほどよく筋肉がついたスラリとした足、細い腰、柔らかいシルエットが印象の…

男の先生がパンパンと2回手を叩く。


おぉ、それだけでも色っぽい。



『ほぉ、セクシーか。
それならソヒョンの得意分野じゃん』



SH「まぁね。任せて」




私に視線を移して、目を細めて色っぽくニコリと笑うソヒョンに背中がゾクゾクする。



「曲はこっちで指定するけど、振りは自分で考えなさい。
そして特別枠としてAとスニョンは個人とは別にもうひとつ、ペアダンスしてもらうから。

それじゃ、練習開始」




特別枠っていうのは、分野ごとに担当している先生から課題を出す時に1番期待している生徒に与えられる。


期待に添えれば評価は高くつくし、そうでなければ評価は低くなってしまう。



今回はダンス分野でセクシーが課題。


個人とペア。2個振りを完璧に覚えるのは、なかなか大変だけどおもしろそうだ。





HS「A、頑張ってみんなに良いとこ見せようぜ!」


『おう!当たり前。先生が禿げるくらい感動させたるわ』



スニョンとグータッチを交わして練習に入る。

セクシー代表であるソヒョンやウォヌを見ると、もう既に何かを掴んだようだ。




「A、スニョン。2人の課題曲。

まずは見本みせるから。俺たちのをアレンジしてもいいし、1から考えてもいいから」



『はい』
HS「はい」



一体どんなダンスなんだろう。

わくわくしながら先生たちのダンスを見る。







『うわぁ、セクシーだ…』



男と女でダンスによって繰り広げられる世界観。



お互い既に相手がいるんだろう。旦那さんか奥さんか、はたまた恋人か。

にも関わらず、本当に愛する人を見つけてしまったふたりは秘密の関係を作り上げる。



一見不純愛にも見えるけど…たぶん本当に伝えたいのは純愛かな。



こうしてふたりの秘密の愛は最後まで隠し通し続けて終わる。












「こんな感じ」



『先生凄すぎますよ!!思わず見入っちゃってもうなんか頭の中にストーリーがぶぁああって浮かんできて、それで、もうとにかく凄かったです!!ていうか先生全然息切れしてないですね!』


HS「落ち着けよ」





「当たり前。
次は君たちの番だから。



楽しみにしてるよ」







ふっ、と笑う先生は男の色気が溢れていて。


『先生
























好きになってもいいですか?』




「無理」

しつこい先輩→←プリクラ機



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作者名:おてて | 作成日時:2020年7月12日 15時

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