プリクラ機 ページ43
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『さーて、次は何しようか』
JH「お、A」
『げっ!ジョンハン!』
JH「え?」
ジアンにジョンハンには気をつけろって言われたから気をつけなければ!
私が攻撃体勢をとれば真顔で見られた。
JH「意味わかんないし…ん?
そのTシャツスングァンの…」
『おぉ、よく気づいたね!』
JH「この間新しく買ったって騒いでたからな。で、何でAが着てんの?」
『かくかくしかじか』
JH「へー」
ほぉ、かくかくしかじかで伝わるもんだな。
HS「Aー!!
どこいったんだ?もう1回ゾンビゲームやりたいのに」
声が聞こえた先を見れば、口を尖らせてぶーぶー言ってるスニョンを見つけた。
『仕方ないまた世話してやるか…
スニョ』
JH「なんか妬ける」
『へ?うおっ!』
急にジョンハンに手を掴まれ、プリクラ機に引き込まれると、ぎゅっと抱きしめられる。
『…えーと、どゆこと?』
JH「Tシャツ俺の着ればよかったじゃん」
『だって、たまたま近くにいたのスングァンだし』
JH「俺とゾンビゲームしろよ」
『や、その場にいなかったじゃん』
JH「探せよ」
『なんなんだ!』
ああ言えばこう言うジョンハンがめんどくさくなり、離れようとするとさらに抱きしめる力を強めてくる。
『もージョンハン!なに!?』
JH「…別に。
撮るぞ」
『え、ちょ』
有無を聞かずにお金を入れて、ぽんぽん機械を操作していく。
JH「ほら、こっち」
グイッと引き寄せられ、ぴったりくっついて撮り始める。
JH「なぁ、」
『な、なに?』
JH「……なんでもない」
『もうなんな、の』
パシャ
写真を撮るのと同時にジョンハンが私の顔の前にくる。
その差僅か数ミリ。
JH「出るぞ」
『あ、うん』
何事もなかったかのようにプリクラ機から出ていったジョンハンにほら、と渡された写真。
『な!!』
普通に見ればキスしているように見える写真に恥ずかしくなる。
JH「これは使えそうだ〜」
『ちょ、ちょっと!何に使うのさ!』
JH「お前に男ができるなんて100年早い。もしそんな奴できそうになったらこれで邪魔するわ」
ひらひらと写真をなびかせて、わざとらしく笑って行ってしまった。
『あいつ、私の恋路を邪魔するためのネタ作りだったんだなぁ!!』
一瞬でもドキッとした自分が恥ずかしいわ!!
過去の恥ずかしさを消すために床をドンドン!と地団駄させた。
JH「…もっと意識しろっつーの」
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作者名:おてて | 作成日時:2020年7月12日 15時