変わりに ページ25
・
『…ミョンホは寂しくなったりしないの?』
MH「んー、寂しくないと言ったら嘘になるかな。でも最初よりはマシになったよ」
最初の頃はすごくキツかったけどね。
そう言って眉を下げて困ったように笑うミョンホだけど、本当に辛くて大変だったんだろう。
恵まれた環境にいた私は本当に幸せ者なんだね。
『よし!それなら私がミョンホとジュンのお母さんになってあげる!!』
MH「へっ?」
『いつでも甘えていいぞ!
welcome』
MH「なんで無駄に発音良いの」
私が親代わりになって寂しさなんて消し飛ばす!
胸の前でガッツポーズをして、手の平を上に向けひょいひょいっと煽るように仰ぐ。
ちょっとカンフーっぽくなったけど、私の気持ちは伝わってるよね?
クラスメイトだし、ていうか友達なんだしもっと頼ってくれてもいいのに。
MH「本当にいいの?」
『いいよ!ばっちこーい!』
MH「ふーん」
『って、な、何をするんすか?!』
MH「え、何って。甘えてんの」
正面を向いて話していたミョンホはくるっと私の方に向き直して、ふわりと急に抱きついてきた。
『わぁ、いい匂いっ!いや、じゃなくて!
も、もしかしてミョンホって……
マザコン?』
MH「はぁ。なんでそうなるかな」
JN「ただいまー。
む!なんでミョンホがAに抱きついてるの?!
ずるい!」
タイミング悪く帰ってきたジュンは案の定ぶーぶー何かよく分からないことを言っている。
MH「ジュン、Aが甘えていいって」
JN「え!ほんとに?」
『え、違う。そういう意味じゃ』
JN「やったあー!」
『くぼぇ!』
や、甘えてないよこれ。
タックルだよタックル。
私が考える母親の甘えると、ミョンホとジュンの甘えるは結構、度が違っていたようだ。
『え、ジュン。なんでスポーツドリンク?
普通さ、ミルクティーとかじゃないの?』
JN「だって、美味しいじゃん」
『やー、勉強に必要なのは糖分でしょーが』
JN「スポーツドリンクも糖分入ってるよ?」
『ダメだこりゃ』
507人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おてて | 作成日時:2020年7月12日 15時