ここに来た理由 ページ24
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MH「よし、ちょっと休憩しようか」
『や、った…』
休憩という言葉を聞いた瞬間、机にバタンと突っ伏す。
んー、頭に糖分が欲しい…
飲み物買ってこよ。
『ちょっと飲み物買ってくるね』
JN「待って!」
『ん?ジュンのも何か買ってこようか?』
JN「そうじゃなくて!
Aまだ足完治してないでしょ?だから俺が買ってくるよ」
私を椅子に座らせると、なでなでと頭を撫でてニコッと笑うジュン。
『美人が眩しいっ!!!』
JN「?、とりあえず行ってくるね」
ジュンが教室を出るとまた机に突っ伏す私をミョンホは、そんなにきつかった?と苦笑い。
『スパルタにも程がある……』
MH「ははっ、ごめん。
つい、熱が入っちゃって」
『あ、そっか。
ミョンホたちにとっては母国語だもんね』
MH「うん」
ミョンホとジュンは中国人で、この高校に入学するためにふたりとも韓国にきて今は寮に住んでいる。
『なんで国を超えてまでこの高校に来ようと思ったの?』
MH「試してみたくて。
この学校って他の国でも結構有名じゃん」
『確かに』
MH「ジュンも僕も、どうせやるなら高いレベルでやってみたいと思ったんだよ」
ミョンホたち以外にも国を超えてきてる生徒は結構いて、日本人やアメリカ人もたまにいたりする。
ちなみに…
MH「そういうならAも日本からきたんじゃないの?」
『私は元々親の事情で韓国に来ただけだから』
実は私も日本人なんですよ!!
今言った通り、親の事情で中学生のときに韓国に引っ越してきた。
まぁ、親の事情というのは離婚のことなんだけど。
お母さんに、韓国人の男性と結婚するから韓国に行くわよ!って言われた時はさすがに白目剥いた。
ちなみにソクジンオッパたちはその韓国人男性の方の子供。
簡単に言えば、血の繋がってない兄妹なのだ。
それでも本当の兄妹のように仲良くしてきた私たち。
多分1人だったら海外でなんて暮らせていない。
辛い時も楽しい時も一緒にいてくれたオッパたちだからこそ、ここまでこれた。そのくらい大切で恩があるきょうだいなんだけど。
寮生のミョンホとジュンはすぐそばに家族もきょうだいもいないから、きっとすごく辛いよね…
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作者名:おてて | 作成日時:2020年7月12日 15時