同じ帰り道組の特権 ページ22
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『みんな、まじで!!ありがとうございましたぁ!そして学祭お疲れ様!
かんぱぁーい!!』
「「「かんぱーい!」」」
あの後、ソクジンオッパにめっちゃ怒られてテーピングやら何やらで治療してもらった。
そして今は教室に戻ってお菓子とジュースで打ち上げをしている。
DN「A、足首大丈夫?」
『うん、全っ然痛くない!』
MH「嘘つき」
『いっっ、ばか!
そりゃあ押したら痛いでしょうがぁあ!』
心配そうな顔をするチャニとは裏腹にミョンホは私の足首を軽く押した。
軽くでも痛いからね!!
HS「それにしてもよく踊ったな」
MG「本当にひやひやしたんだからな!!」
『ごめんごめん。みんなの足引っ張りたくなくてさ、私が抜けたら配置もタイミングも全部変わっちゃうでしょ?
それに、みんなで踊りたかったんだもん!』
SG「A…お前って子は」
DK「うぅ、なんて健気なの!」
JA「あー、はいはい。そういう茶番はいいから」
打ち上げは最高に楽しくて、外はすっかり暗くなり先生に怒られるまで教室にいた。
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『そういえば、なんでみんな黙って見守っててくれたんだろ』
SG「誰のおかげだと思う?」
帰り道が同じスングァンといつものように雑談をしながら住宅地を歩く。
『んー、ハンソルか』
SG「そう!気づいてないふりをしてほしいって。
みんなもすぐ理解したよAがステージ出たがってるの知ってたし」
『そっかぁ、やっぱりみんな優しいな。
どう?私隠すの上手かった?』
SG「まぁ、正直ハンソルが言わなかったら最後まで気づかなかったかも…」
でも、本気で心配してたんだからな!とぷりぷり怒るぶーちゃん。
ちょっと可愛い。
SG「もう!聞いてんの?」
『おー聞いてる聞いてる』
SG「はぁ。全く…」
『ほんと、ありがとう』
SG「……足首治ったら絶対体育でバレー付き合わせるからな!」
『うん、ありがとう』
ちょっと感動し過ぎちゃってしんみりした雰囲気を変えてくれるスングァン。みんなの前で言えないことをスングァンに言えるのはやっぱり同じ帰り道の2人の特権ってやつ。
『スングァン』
SG「ん?なに?」
『今日打ち上げでお菓子食べてたけど、あんたダイエット中って言ってなかったけ?』
SG「ねぇ、なんでそうやって雰囲気ぶち壊しにするのさ」
『あははっ!』
湿っぽいよりも、やっぱりふざけ合うのが1番いいよね。
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作者名:おてて | 作成日時:2020年7月12日 15時