ジェントルマンは甘えん坊

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お医者さんに言われた話を一人暮らしをしているジスの代わりに私がジスのお母さんにその事を伝えると。






「あら、そうなの。

まぁ、元々あの子は昔から甘えん坊なところがあったからね」


よろしくお願いねAちゃん。そう言って特に騒ぐことなく理解してくれた。







甘えん坊なところなんて、全然知らなかったなぁ。









とまぁ、そんなこんなで大学が休みでゆったりできる今日は日曜日。




今はジスの家に遊びに来てるんだけど……



















『ジス、


ちょっと暑いから離れて欲しいな』


JS「えーやだ」









ソファに座ってテレビを見ていれば、さっきからずっと抱きついてくるジス。



そろそろ私の心臓が爆発しそうなんですけど？！





前のジスなら自分から甘えてくることなんて無かったから、これはなかなか心臓に悪い。









『ジスー、お願いだからぁー。暑っついんだってー』


JS「じゃあ、ちゅーして」


『どぅえ？！

い、今なんて言った？！』






JS「だから、

離す代わりにちゅーして」






こ、これは……

























音声録音した方がいいんじゃないか。









肩に顎を置いて、上目遣いで見てくるジスは下手したら女の子よりも可愛い。


ぷくぷくの涙袋と少しだけ尖った薄い唇にゴクリと唾を飲み込む。









あれ、立場逆転してない？


ここは普通、女の子がこんな風に甘えて男がきゅんてくるシーンだよね。









そう思いつつも軽くキスをしてあげると、目を細めて、にこーっと笑った。





もしかしたら、今のジスなら何でも言う事聞いてくれるんじゃ…









そう思った私はあとの事なんて全く考えず、普段見れないジスの甘えたな姿を写真に収めようと必死だった。




『よし、ジス。


うさ耳つけて写真撮ろう』









スマホ加工アプリを使い、可愛いフィルターでジスを撮りまくる私。

満足する頃には、スマホの写真フォルダーはジスの可愛い写真でいっぱいだった。


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