番外編 君に惚れた理由 ページ29
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あの時はまだAのことを知らなかった。
ただその日は僕の友達が疲れた顔で講義に参加していたから理由を聞いた。
「彼女がペアリング無くしたって昨日からずっと泣いてて。新しいの買ったあげるって言ったんだけど、それじゃやだって聞かなくてさ〜」
何が嫌なのかわかんないんだよぉ。
そう言って机に項垂れる友達だったけど、僕は彼女の気持ちに共感できた。
今まで大切にしてきたペアリングと新しいペアリングじゃ、気持ちが違うから。古いの新しいの関係なく、その人との思い出が詰まってるから。
だから彼女は嫌なんだろう。
そう考える僕はよく重いと言われる。
好きなんだから甘えたいし、その人と一緒にいたい。だけど、周りのイメージはそうではないみたいで。
�爐覆鵑�想像と違った…もっと大人な人だと思ってたのに��
何度言われたことか。もう慣れたけどね。
項垂れる友達を励ましつつその日は過ぎた。
それから1週間が経って、友達のペアリングの話は忘れていた頃。
友達と話していると、友達の彼女が駆け寄ってきたと思ったらすごく嬉しそうにしていて、そのすぐ後ろには知らない女の子がいた。
「え？！Aちゃんずっと探してくれてたの？」
「そう！この前からずっと！それで、さっき見つかったの。
A、本当にありがとうね〜！」
『見つかって良かったね！』
どうやら後ろにいる女の子が見つけてくれたみたいで、花壇から何からたくさん探したんだろう。手は泥で汚れて少し汗ばんでいる姿は何だかかっこよく見えた。
「まじでありがとうAちゃん！
もうなくすんじゃないぞ」
「はぁーい！肌身離さず持ってます」
友達とその彼女がそう話す雰囲気はとても和ましくて幸せそうだった。
小さくて見つかりにくいペアリングを1週間も探し続けてくれたなんてすごい子だなぁ。
なんて思ってもう一度その子をチラッと見ると、心臓がドキッと跳ねた。
その子は喜ぶ2人の姿を見て、自分の事のように嬉しそうに笑っていて、
心臓がきゅうっと締め付けられた。
ただその瞬間、純粋に好きだと感じた。
友達の彼女と女の子が去ってからもドキドキは収まらず、すぐに自分の気持ちに名前がついた。
「あの子の名前なんて言ったっけ？」
「ん？あー、ペアリング見つけてくれた子？
Aちゃんだよ」
「ねぇ、Aちゃんて
どんな人がタイプかな」
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おてて(プロフ) - そぴあさん» コメントありがとうございます！わぁ！そんなこと言って頂けるなんてとても嬉しいです(o´艸`)そぴあさんの言葉を励みに更新頑張ります！ (2020年6月5日 7時) (
レス) id: a1f67ce8cf (このIDを非表示/違反報告)
そぴあ(プロフ) - コメント失礼します...！ジョシュアさんとっても可愛いです！すごく癒しになってます。素敵な作品をありがとうございます！ お忙しいと思いますが更新頑張ってください、応援してます〜！ (2020年6月4日 23時) (レス) id: a8ff1154bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おてて | 作成日時：2020年6月3日 20時
