嫉妬魔ヘムチの奮闘記 2 (ページ32)

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3 番外編〜いつかの話 (HS) ページ32

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普段撫でられたことないような所を撫でられて、不覚にも情けない変な声が出てしまい、思わず口を手で抑える。

『どうしたの？』

HS「く、くすぐったかったから」

『？、ここ痛かった？』

HS「ちっ、がう」

ヌナは心配して触っているようだけど、その優しい手つきは逆に体がビクっと反応してしまう。

なんだこれ？！
なんのプレイ？！

言いようもない恥ずかしさと、くすぐったくて涙目になる。

『あれ？すにょん、泣いてるの？』

HS「泣いてない！
ヌナが擽るから生理現象で涙目になってるだけ！」

『へぇ…
かわいい』

HS「なっ！」

ついにヌナは味を占めたのか、少しいたずらっぽく口角を上げると、さっきと同じように俺のふくらはぎを撫で始めた。

HS「Aさん？！」

『すー』

HS「ちょ、もうっ」

いちいち反応してしまう俺を見て楽しそうにするヌナはふくらはぎだけにとどまらず、しまいには太もも、腹、二の腕、首筋なんかも撫でてきた。

こ、これはもう変な気を起こすなと言われても無理な話では？！

なんかヌナは楽しそうだし、なんなら正直に言うと俺もこの状況は満更でもないし？！

いやでもさすがに、ヌナに攻められて終わるのだけは…今日はヌナも酔ってるわけだし、俺が攻めたらいつもとは違うヌナが見れるのでは！

完全に俺の脳内は変な気を起こしまくりで、止まらないわくわくにニヤける。

よし、ヌナは充分俺で楽しんだろう。
不覚ではあったけど…

HS「ヌナ、そろそろ…」

『うーん？』

HS「交代したいな…なんて」

『えー』

ヌナの掴んでしまえば小さい肩を少し引き離すと、不満そうな顔が見える。

まあ、そんな顔も可愛いんだけど。

HS「ヌナこっち来、んぅ？！」

『まだだめ』

ヌナを下に寝かそうと誘導しようとした腕を掴まれ、俺の言葉を塞ぐようにキスをされた。

そして、顔を上げたヌナはこれでもかっていうくらいの、色気が溢れた妖艶な笑みを浮かべていて…

これはもう…

HS「抱いてください！！！」

そう言わずにはいられなかった。

とまぁ、この後普通にすることをしてしまうんだろうと思ったよね。けどこの話の結末は、まさかの寝落ちしたヌナをソファに寝かせて、虚しくひとりで宿舎に帰ったっていうのが事実！

そして、後日ヌナは全く覚えていなかったっていうまでがセットなんだけどね！！

もう可哀想、俺！！！

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