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HS「ここのご飯がめちゃくちゃ美味しくてさ」
『わぁ、美味しそうだね』
HS「写真映えする店だったし、いいねもたくさんきた」
久しぶりにふたりで過ごす時間。
愛おしい時間とはいえ、ここは事務所。
ついもっと傍に寄りたくなってしまう気持ちを抑え、楽しそうに話しているスニョンを見ていると…
HS「A」
『うん？』
HS「…そんな顔で見ないでよ」
『え？』
HS「そんな可愛い顔してさ…〜っ、あー...」
『ス、スニョン？』
HS「抱きしめたくなるじゃん」
『！』
顔を覆っている手の間から、目がパチッと合って、思わず私も顔が熱くなる。
私だって…
『私も...スニョンに抱きしめてほしい』
HS「あへっ？！」
『ふっ、変な声』
HS「いっ、いや、そんなこと言われたら予想外過ぎて変な声も出るって！」
『ずっと待ってたよ』
HS「う、うん？」
『次のオフは...スニョンとい、...』
HS「い？」
『い、イチャイチャするの楽しみに...して、たから』
前にスニョンが言っていた事を同じように伝えてみたはいいけれど…言葉にすると、恥ずかしさをドッと感じて逃げ出したくなったし、どこかに隠れたくなった。
うう、スニョンの顔が見れない。
HS「ふん！！！」
『！！』
バチンっ！と乾いた音とスニョンの力んだ声にびっくりして顔をあげれば、スニョンが自分で自分の頬を思いっきり叩いていた。
『な...ど、うしたの？』
HS「俺、頑張るから」
『え？』
HS「もう、勢いに任せてヌナに襲いかかるような男じゃない。
ちゃんと、仕事を完璧に終わらせて、
そして、約束通りたくさん、
Aを愛すから」
言葉は形のないもので、不確かなもの。
だけど言葉は時として人の心を強く動かす。
たった1度、言ってしまった言葉が取り消せないように、
それとはまた逆に、
たった一言でその人の人生を転機させることもある。
形のない不確かな言葉が生きていくなかで、それだけ重要なものであり、必要不可欠な存在であって。
そしてそんな言葉を使って、大切な人から�牋Δ靴討い覘瓩噺世錣譴襪海箸�どれだけ幸せなことか。
『スニョン、ありがとう。
愛してるだけじゃ足りないくらい、愛してる』
HS「うん、俺も」
幸せを噛み締めながら、私は願った。
私が感じているこの愛おしさと幸せが、
スニョンにも伝わるように。
強く、強く。
心から＿＿＿
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作者名：おてて | 作成日時：2023年3月10日 17時
