70 MHside ページ26
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今日の練習が終わって、メンバーはそれぞれ振りの復習や休憩、帰宅準備を始めるなか、床に座って鏡の前で柔軟をしているとホシヒョンがパタパタと駆け寄ってきた。
HS「ミョンホヤ、一緒に柔軟しよう」
MH「うん、いいよ」
HS「あ、待って。曲かける」
スマホを操作するヒョンを見て待っていると、あ、やべ！と軽く声を上げた後、ヒョンの表情はみるみる曇っていった。
MH「どうしたの」
HS「間違って既読つけちゃってさ…なんて返信しようか迷う」
最初はAヌナかと思ったけど、ヌナと連絡をとっているときのヒョンの表情はいつも幸せそうだから違うのかな。
MH「あ、連絡凄いしてくる人？」
HS「うん、そう」
MH「まだ連絡きてたんだ」
今みたいに忙しくなる前、控え室が隣だった新人ヨジャアイドルが挨拶に来たことがあった。
それ以降、他のメンバーは交流がなかったけど、唯一ホシヒョンだけが新人の子に積極的に交流を求められてたみたいで、何度も断っている。
…ってとこまでは聞いてたけど。
MH「ジュニヒョンが浮気してるって言ってたやつだ」
HS「浮気じゃないし！」
MH「忙しいから連絡できないって言えばいいのに」
HS「もう既に言った。それでも追い連絡くるんだって！」
MH「ヌナ以外にヒョンを選ぶ人いたんだね」
HS「ぐっっ！
お前…ジュナと同じこといいやがって」
ため息をつくとスマホを操作して約3秒。
きっと短い文を送ったであろうヒョンはすぐにスマホを床に置いたけど、すぐ通知音が鳴ってまた表情を曇らせた。
MH「曲かけないの？」
HS「また間違えて既読つけたら面倒臭いから」
MH「そう」
若干すっきりしない顔で柔軟をしているホシヒョンを横目に自分も同じように柔軟をする…が、
遂には電話の通知が鳴った。
HS「…」
MH「でないの？」
HS「んー、」
僕が声をかけてやっとスマホを手に取ったヒョンは画面を見た瞬間表情がパッ、と変わった。
あ、これは…
HS「もしもしっ。
いや、今ちょうど終わったところ！うん、ありがとう。
ヌナもお疲れ様」
やっぱりAヌナだったか。
ヒョンは僕にごめんというジェスチャーをすると、早々に練習室を出ていった。
MH「幸せそうな顔…」
ほんと、羨ましいよ。
JN「ディッエーイ、帰ろ〜」
MH「ジュニヒョン」
JN「うん？」
MH「好きだよ」
JN「へ？！」
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作者名：おてて | 作成日時：2023年3月10日 17時
