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67 SGside ページ23








SG「あー…お腹空いた」





ひと通りランニングマシンで走り終えたあと、滴る汗を拭きながら、空腹で鳴くお腹をさする。

カムバが近いこの時期は体重制限をしているから体力的にも精神的にもかなりきつい。


少しでもかっこいい姿をカラットのみんなに見てもらうためにも頑張らないと、とは思うけど…





SG「さすがに、きつくなってきたなぁ…」




あと少し、あと少しの我慢だと毎日自分に言い続け、数々の誘惑を断ち切ってきた。

自分で言うのもだけど、そのおかげで鏡に映る姿は確かに良い感じに仕上がってきている。




SG「大丈夫だ、大丈夫」



カラットたちに見せる日まで、少しでも完璧な状態まで上げないと。













我慢だ。










ぐう。











我慢するんだ、ブ・スングァン。


















ぐぅううう。








SG「あー!!しんどい…」




気持ちとは裏腹に体は正直なもののようで、今日一のお腹の鳴り具合に、なぜかへこんだ。


プロテインバーならいいか?
でも、せっかくここまできたのにもしかしたらその1口で無駄になるかもしれないし。


グルグルと頭の中で葛藤すること5分。




SG「今日はもう休も…」



無性にトレーニング室にいるのが嫌になり、汗を拭きながらそくさくと部屋を出た。

運動した後には涼しくてちょうどいい廊下を歩いていると…








SG「!、これはジャージャー麺の匂い!」



ほのかに香るジャージャー麺の匂いがさっきまで抑えていた食欲を掻き立てる。

誰だよ、僕がこんな時に食べるやつは!!
羨ましいぃ!!



気がつけば匂いを辿って歩いていた僕は結構、極限状態まできてたのかもしれない。

足音がした廊下の角を覗き込めば…




SG「ヌナ!」

『おー、スングァナ』



ジャージャー麺の正体は袋を2つぶら下げたAヌナだった。



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作者名:おてて | 作成日時:2023年3月10日 17時

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