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『…スニョ』
HS「どう？」
『な、何が？』
HS「動かせる？」
手首を顔の横で掴まれ、壁に押し付けられている。
それを力いっぱい押し返えすが、ピクリともせず押さえつけられたまま動かない。
HS「もし、ヌナを好きな人が今のヌナの格好見て興奮してこんな事されても…
ヌナは抵抗できる？」
見下ろされるスニョンの目は冷たくて、初めて見るその表情に少し怯んだ。
HS「ヌナは襲われないって思ってるみたいだけど、そんな保証どこにもないし」
『ほ、本当にごめんなさい。
次からちゃんと気をつけるから離して』
HS「次から気をつける、なんて今まで何回も聞いたよ」
『っ、スニョン』
HS「どんなこと言ったって…
興奮した男は止めてなんかくれないんだよ」
スニョンの唇が首筋に当たり、息遣いで背中がゾクゾクとする感覚に陥る。声も低くて、目も表情も冷たくて、力が強くて手も痛い。
こんな風になったのは完全に私のせいだ。
私がもっとしっかりして、スニョンを心配させないようにしていればこんな事にはならなかった。
スニョンはいつだって私の心配をしてくれているのにそれを無駄にさせてるのは自分。
申し訳なくて、怖くて、情けなくて…
声が震え、喉が詰まっていく。
『スっ…スニョン。ごめん、ね』
HS「…ヌナ？」
『いつもスニョンに…っ心配ばっかり、かけて。申し訳な』
HS「！！、
ごめ、そんな顔させるつもりじゃっ…
Aっ」
『っ…』
ハッとしたスニョンはすぐに手を離すと、私を抱き寄せて頭を包んで、背中を擦る。
ひたすら私の名前を呼ぶスニョンの声は優しくて、さっきまでのスニョンが嘘みたいだった。
HS「本当にごめん。言い訳にしか聞こえないかもしれないけど、俺、余裕なくて。
酷いことした、ごめん」
『…だい、大丈夫。
ちょっと、怖かったけど私が悪かったから』
怖かったと口にした瞬間、目線を下にさせて申し訳なさそうにまた、ごめん。と呟いた。
少しの沈黙の後に私の目を見ないでスニョンが口を開いた。
HS「…俺、しばらくAから離れる」
『え？』
HS「このままいたら、
…またAのこと傷つけると思うから」
『待って』
HS「だから、しばらく離れる」
『そんなっ、私、そんなこと望んでないよ』
HS「俺がそうしたいんだ」
そう言って立ち上がるとスニョンは持ってきていたバスタオルを私の肩にかけると、そのまま振り返らずに出ていってしまった。
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おてて(プロフ) - チルソンさん» チルソンさんコメントありがとうございます！有難いお言葉です🙇♀️更新頑張ります！ (2023年3月5日 8時) (
レス) id: b9dd2892ba (このIDを非表示/違反報告)
チルソン - 癒されます^^* 次のお話が楽しみです！ (2023年3月5日 3時) (レス) @page47 id: 72c987a0c6 (このIDを非表示/違反報告)
おてて(プロフ) - ビーグル犬さん» ビーグル犬さんコメントありがとうございます！今気づきまして返信が遅くなってしまいすいませんでした🙇♀️そう言っていただけて嬉しいですぅ！これからもラブラブさせたいなぁなんて思ってます🥰 (2023年1月28日 20時) (レス) id: b9dd2892ba (このIDを非表示/違反報告)
ビーグル犬(プロフ) - ああああああー！！！ラブラブ最高です_:( _* ́ཫ`):_ (2023年1月11日 14時) (レス) @page27 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
wakagaoqiao31(プロフ) - 本当ですよね、、日産スタジアムすごく連発してたので希望が見えました笑またそれに向けて勉強頑張ります笑笑！！ (2022年12月10日 17時) (レス) id: 84a4ccda5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おてて | 作成日時：2022年11月29日 11時
