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何言ってるんだよ。
3人で病院をやっていく事なんて知ってたよ。
俺だって、そんなことくらい知ってた。
けど…
HS「追い出されるなんて誰が言ったんだよ」
『クプスオッパたちが話し合ってるときに、
…ハニが言ってた』
HS「は?」
『スニョンとAは、必要ないって』
HS「っ、お前…
適当なこと言うなよ。
ジョンハニヒョンがそんなこと言うわけないだろ!」
絶対無い。
確かにあの人はすぐ人のことパシるし、騙すし、意地悪するし、悪魔みたいなところある人だけど。
本当は人の気持ちをちゃんと考えられる人で、
弱い人に寄り添える、優しい人なんだ。
そんなジョンハニヒョンが、自分の都合だけで動くはずない。
絶対に有り得ないっ…
HS「ジョンハニヒョンが理由も言わず、相談もなしに、急に俺のことを捨てるわけない!」
『っわ、私だって…
私だって信じたくないよ!!』
HS「っ、」
Aさんは怒ったような泣きそうな、そんな表情で大声を出した。
そしてその目にはたくさんの涙が溜まっていた。
『私だって、ずっとクプスオッパと一緒に居たんだもん。
孤児院のときからずっとそばに居てくれたのに…
ハニの意見にあんな笑顔で頷くなんて…』
HS「!」
今にも消え入りそうな声に気づかされた。
俺だけじゃなかった。
Aさんだって、ずっとそばに居て一番信頼している大切な人の話を、目の前で聞いたんだ。
信じたくないよな。
それなら…
HS「…聞きに行こうぜ」
『え?』
HS「ジョンハニヒョンたちに本当に俺たちは必要ないのか…
直接聞く!」
『で、でも…もし、必要ないって言われたら?
私、クプスオッパに言われたら、
…耐えられない』
HS「そんなの決まってる」
『?』
HS「俺たちが必要だと思わせる!!」
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作者名:おてて | 作成日時:2022年7月21日 9時