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気がつけば、ジョンハニヒョンが紹介したい人がいると言ってから、数ヶ月が経っていた。
最初は気になっていた俺も、さすがに会わない日々が続いたせいでその事はすっかり忘れていた。
そして、その日は突然やってきた。
HS「ジョンハニヒョン、連れて行きたい場所ってどこ？」
JH「内緒〜」
HS「どんな場所かくらい教えてよ」
JH「何もヒントない方が驚きも大きいじゃん」
HS「ヒョンの場合はその驚きが俺にとって命取りなんだよ…」
ジョンハニヒョンはイタズラが大好きで、普段から俺に仕掛けてくる。しかも毎回違うパターンで。
毎日、ヒョンにいじめられて寿命が縮む一方だ。
JH「そんな不貞腐れるなって。1つだけ教えてあげるから」
HS「なに？！」
JH「ここには可愛い子もいるぞ」
HS「え？」
そう言って目の前のビルを指すと、俺が何かを言う前にさっさと中に入っていってしまった。
可愛い子って…女の子のことだよ、な？
普段関わり合いのない女の子というワードにちょっとだけ期待しながら俺も後に続いてビルに入った。
JH「おお、結構綺麗に仕上がってるじゃん」
SC「だろ？」
JH「シュアは？」
SC「アイスコーヒー飲みたいからってさっき買いに行った」
JH「俺の分もって、連絡しとこー」
中に入れば、すでにジョンハニヒョンは誰かと話していて、そこでヒョンが言っていた紹介したい人の話を思い出した。
多分この人のことだよな。
俺の存在に気づいたその人は人当たりの良さそうな顔で近づいてきた。
SC「お、スニョンだな。俺はチェ・スンチョル。
みんなからクプスって呼ばれてるから、気軽に呼んで」
HS「あ、はい」
JH「今、外に出てるやついるんだけどそいつはホン・ジス。
みんなシュアって呼んでるから」
HS「う、うん」
人見知りの俺は次々と名前を言われて、混乱しかけた頭を何とか修正する。
ジョンハニヒョンはそんな俺の様子を察してくれたのか、肩を組んできた。
JH「クプスにはスニョンのこと何回も話してるから、初めて会った気しないだろ？」
HS「え？」
SC「そうそう。
口を開けばスニョンのことばっかり」
HS「そう、なんだ」
SC「ま、気楽にいこうぜ」
タメ口で良いし。
そう言って歯を見せて笑うチェ…クプスヒョンに俺も自然と口角が上がった。
そうか。この人たちがジョンハニヒョンと病院を運営する人たちで、ここがその場所なのか。
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作者名：おてて | 作成日時：2022年7月21日 9時
