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『っ!…ここどこ』
目を覚まし、慌てて体を起こした。
これでもかという大きさの綺麗なベットに寝ていた私は自分のした事に絶望する。
『ありえない。なんで寝ちゃったの…』
MH「おはよう。よく寝れた?」
狙ってたのかこいつ、って言うくらい丁度いいタイミングで部屋に入ってきた男。
『まぁ、怖いくらいに』
MH「ははっ、それはよかった。それじゃあ身なりを整えておいでよ」
『は?』
MH「だって、昨日のままでしょ?」
女中さんだろうか、部屋に入ってきた女の人2人に、頼むよ、と男が言えば、ぺこりと頭を下げこっちに向かってくる。
『え、ちょっと!』
女中さんに左右をがっちりホールドされ、そのまま連れていかれた。
『なんでここまで…』
お風呂に入ってさっぱりし、着心地の良い服を着て、美味しいご飯を食べる。
昨日の命のやり取りをしていたのが嘘のようで、手厚いおもてなしをされた。
『一体何が目的ですか』
MH「え?目的?」
『何のために大金を出して私を買って、ここまでするんですか!もしかして…
体が目的ですか』
MH「体が目的なら会って連れ去った瞬間にやるよ」
にっこりと微笑みながら、えぐい事を言う男にゾッとした。
『じゃあ、他に何が…』
MH「君が気に入ったからだよ」
『は?私を?』
MH「そう、君を」
『う、嘘言わないでくださいよ!目的があるならちゃんと言って』
油断しちゃダメだ。
いつでも逃げる準備を整えないと。
MH「本当に君を気に入ったんだよ。
だから僕のそばにいてよ」
突然この男に連れ去られ、もてなされ、目的を聞いても、君を気に入ったとの一点張り。
僕のそばにいてよ、と言う割には何も教えてくれない。
やっぱり
『理不尽だ…』
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作者名:おてて | 作成日時:2020年4月27日 12時