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SR「あーあ、顔が真っ青だ。可哀想なAちゃん。
俺が慰めてあげようか」
『っ!
触らないで!』
SR「おぉ、怖い怖い。威勢が良いとこまでそっくりだ」
『っ、……
そういえば、裏切ったって言ってたけど…』
そうだそうだ、その話もしないとね。そう言ってワイングラスを手に取りくるくると回す。
SR「ミンハオはスイランを好いていたけど、スイランはミンハオを好いているフリをしていた。目的は金と顔と……
体だったんだろうな」
ニヤリと気持ち悪い笑みに背筋がゾクッとする。
SR「スイランにはそういう奴が何人もいたし、その中にはミンハオの最大の敵がいたんだ。
それが俺だ」
『あんた…それを知ってて』
SR「あぁ、スイランを受け入れたさ。
はははっ、真実を知った時のミンハオの顔は最高だったなぁ」
ソンリェンがうっとりしながら話す、その姿はまさに狂者。
『あんた最低な人間だよ』
SR「最低はどっちだよ。
裏切ったとはいえスイランが忘れられなかったんだろうなぁ!
代わりにスイランに似たお前を婚約者にしたんだ!」
『っ、……
やめて』
もう聞きたくない。
信じたくない。
SR「ミンハオが欲しいのはお前じゃない!
どうせお前はスイランの代わりでしかないんだからなぁ!!!」
『もう、やめて……』
ドンッっ!!!!!!
SR「な、なんの音だ!」
『っ、もしかして』
SR「おい!どこ行くんだ!」
部屋を出て音のする方に向かえば。
MH「A!」
私の姿を見て目を見開いたあと、少し安心したような顔をしたミンハオがいた。
心臓がギュッと締め付けられる。
やっぱり誰がなんと言おうと、私はミンハオが好きだ。
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作者名:おてて | 作成日時:2020年4月27日 12時