39 ページ39
・
あれから数日が経ち一生懸命にスイランという人を忘れようとしたけど、
ことある事にその人の存在を思い出してしまい日に日にストレスが増していた。
『あー、寝れない…』
寝不足気味で、寝たいのは山々なのにいつも寝付けない夜。
暖かいミルクでも飲んで少し落ち着こうと思い、キッチンに向かう途中、
ミンハオの部屋が少し空いていて、その隙間から光が漏れていた。
『まだ寝てないのかな、それとも仕事？』
なんとなく興味本位で覗いてみるとそこにはジュンがいた。
『え、なんでジュンが…』
MH「助かったよ。隠してくれて」
JN「いやぁ、Aに聞かれた時は焦ったよ。俺、隠したりするの苦手だから」
MH「ごめん」
JN「いや、いいよ。それよりなんでまたバレたの？」
隠す？
私に聞かれた時？
バレた？
私の頭の中にはひとつの存在しか無かった。
MH「Aには言いたくないんだ…」
『どうして？』
MH「A！今の聞いて…」
『なんで私には言いたくないの？』
MH「それは…」
ジュンとの話を聞かれると思っていなかったんだろう、俯いて何か言い訳でも考えてるんだ。
JN「A、これはね」
『ジュンもジュンだよ！！おかしいと思った。
いつもなら知らない事があった絶対答えるまで聞くのに、そのままで終わらすなんて』
JN「っ…」
『もういいよ！』
ミンハオもジュンも黙ったままこっちを見ないことに悲しくなって部屋を出た。
なんで、教えてくれないの。
わかってる。普通の隠し事ならここまで感情的にならない。
そうなるのはソンリェンが言ったあの言葉。
�爐修譴砲靴討睥∪擇辰申�に似た女を婚約者に選ぶなんてお前も健気だなぁ��
得体の知れない人に、私は嫉妬してるんだ。
この時の私は感情的になり過ぎていた。
だから、ゴミ箱にまだあった紙を拾い小銭を持って屋敷を出てしまったんだ。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 499人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おてて | 作成日時：2020年4月27日 12時
