マフィアの君と買われた私

36 ページ36

・






堪らず大声を出してしまったが、そんなの気にしてられない。


さっきからミンハオを挑発するようなことばかり言って。




もう我慢の限界だった。








『ミンハオ、もう行こう』


MH「A…」








我慢の限界だけど、ここでさらに騒ぎを広げればどうなるか分からない。



ミンハオが仕事をしにくくなっても困る。





『今、私たちは自由になるために色々考えてるのにこいつなんかに邪魔されたくない。

ね？だからもう行こう』



MH「わかった。ありがとう僕を止めてくれて」



『うん！』





落ち着きを取り戻したミンハオを連れてその場を去ろうとすると。








グイッ


『きゃっ、』


SR「スイランのことが聞きたくなったらいつでも俺のところに来いよ」


そう言ってポケットの中に何かを入れられた。




SR「じゃあな！スイランに似て賢い女を見つけたミンハオ〜」






MH 「あいつっ！」


『大丈夫！ミンハオ、大丈夫だから』




MH「っ、……

わかった。大丈夫ならいい」






渋々だったけど、さっきの事もあってか、わかってくれたミンハオにありがとうとお礼を言う。




『さ！気を取り直して、あのお店行こう』

















そうは言ったけど、心のどこかで私の中にねじ込まれたスイランという女の人の存在。



ミンハオとどういう関係なの？






ミンハオはどうして隠そうとするの？



・

37→←35

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す