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MH「街に探索しに?」
『うん!こんな形だけど中国にはずっと来たいと思ってたから』
そのために中国語を勉強したしね。
自分のために生きる。そのために色んなものを見て探さないと!
じっとミンハオを見つめていれば、んー、と考えてチラッと私を見たあと微笑んだ。
MH「いいと思うよ」
『やった!』
MH「でも、街は危ないから気をつけるんだよ。何があるかわからないし」
『え、あ…うん』
てっきりミンハオも一緒に、と思っていた私は少し落ち込む。
一緒に行きたかったなぁ。
MH「あははっ!ごめん意地悪した」
『ちょ、ひどい!』
MH「ごめんて、僕がAを離すわけないでしょ?」
少し屈んで目線を合わせて、いたずらっぽくニヤっと笑う。
『っ、』
ドキッと心臓が苦しくなって何も言えなくなる。
MH「じゃあ、明日にでも行こうか」
『……』
MH「Aー?不貞腐れてるの?」
『別に』
いや、完全に不貞腐れてる。
こんな事で不貞腐れるなんて子供みたいでみっともないはずなのにミンハオの前だと嘘みたいに甘えてしまう。
MH「A、機嫌直して?ね?せっかく可愛い顔なんだから」
眉間にしわ寄せないの、そう言ってツンっと眉間を押すと頭を撫で始めた。
『…ずるいよ』
MH「んー?ほら、機嫌直して。明日行こうよ」
『わかった。行く』
MH「よかった。楽しみにしてるよ」
あぁ、やっぱりずるいよ。
こんな簡単に左右されちゃうなんて。
だんだんと溢れて来るこの気持ちはもう少しで名前がつく。
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作者名:おてて | 作成日時:2020年4月27日 12時