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8話―雅― ページ9

翔ちゃんを連れていこうと抱っこして、


ドアノブに手をかけて外に出た。








すると、急に翔ちゃんの体が震えだし、


息も上がってきた。


「どうしたの!?翔ちゃん!」


俺が慌てて背中を擦りながら声をかけると、


「ごめんなさい…恐い、恐いよぉ…」


と、震えた声で言ってきた。


何が恐いの?って聞いても、うわ言の様にごめんなさいと、恐いとしか言わない。


それに、体の震えもだんだん酷くなってきた。


焦っていると、丁度いい所に潤から電話が来た。


俺は、パニックになっていて、事情も説明しないで、とりあえず来て!というと、


3分もしない内に、潤がバッグを持って、走ってきた。


「…ハァ、ハァ…どうした!?」


息を荒くしながら、翔ちゃんの側に座った。


「外に出た途端、震えだしちゃって…何を聞いても、うわ言の様にごめんなさいと、恐いとしか言わなくなっちゃって…」


そういうと、


「…多分、外に出たことが無いから、外が恐いのかもしれない…。本人に聞かないと分からないから、とりあえず精神安定剤だけうっとこう。多分、翔の場合、夜まで起きないかも。」


そういって、翔ちゃんの細い腕に注射を刺した。


すると、翔ちゃんの震えは止まり、コテンと眠ってしまった。


ついでに、診察をしてもらうと、


「…ただの風邪だけど、無理に食べさせたのがいけなかったかも。あと、発作にも気をつけて。…それと、治ったらちょっと色々調べてみよう。」


とだけ言って、俺に薬を渡して、


まだ仕事があるからと言って走って帰っていった。


それから、俺はとりあえず翔ちゃん連れて家に戻り、


冷えピタを貼って、翔ちゃんを布団に寝かせた。






9話―智―→←7話―潤―編集アリ


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設定タグ:櫻井翔 , 家族 , 病系
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さくら(プロフ) - まさかの女装!…いや、案外いけるかも!←  (2012年9月28日 22時) (レス) id: 53f6bbee8a (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - わぉ、いったいどんな格好なんでしょうか?しかも検査…どんななんでしょうねぇ?? (2012年9月28日 0時) (レス) id: 53f6bbee8a (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - あぁ///いいですねぇ、萌えますねぇ///← そろそろ斗真君が動きだしたりしますかね? (2012年9月25日 20時) (レス) id: 53f6bbee8a (このIDを非表示/違反報告)
みどり - さくらさん» それでは、書いちゃいます♪ (2012年9月24日 19時) (レス) id: 8f13182ec1 (このIDを非表示/違反報告)
みどり - あやなんさん» 初めまして!いいですねぇ~(*^^*)voice って歌、いいですよね(>_<//) (2012年9月24日 19時) (レス) id: 8f13182ec1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みどり | 作成日時:2012年9月2日 23時

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