検索窓
今日:2 hit、昨日:7 hit、合計:56,248 hit

前回の続き* ページ4

明日(みょうにち)の夕暮れ時

日が落ちているのを見て、魘夢(えんむ)はAが普段どうしているのか気になり、彼女の住んでいる町の方へ向かった

魘夢(この辺りかな…)

Aでも見えないかと、町中をキョロキョロと見回していると、聞き慣れた声が耳に入った

そちらへ目を向けると、捜していたA………と見知らぬ男が歩いていた
しかも、仲良さげに

その様子に、魘夢(えんむ)は心の奥底で、どす黒い何かがざわついているのを感じていた



そして、待ち合わせの刻

Aがいつものように笑顔で、こちらに手を振る
普段ならば手を振り返す魘夢(えんむ)だが、今日はせず―出来なかったの方が合っているかもしれない―Aの方を見据(みす)えた

その様子にAはキョトンとして、これまた魘夢(えんむ)の"下壱"と刻印された目を見つめる

そんな(しば)しの沈黙を破ったのは魘夢(えんむ)であった

魘夢「ねぇ、A。今日の夕暮れ時に一緒にいた奴、誰かな?」

魘夢(えんむ)は、いつもの穏やかな声色で言ったが、目は笑っていなかった

『夕暮れ時に……あぁ、あの人は私の幼馴染みですよ。家がお隣で、物心のつく前から一緒なんです』

魘夢(えんむ)の問いかけに、丁寧に答えた
そのAの表情がいつになく晴れている様子だったのを、魘夢(えんむ)は見逃さなかった

心の中の様々な感情の波が押し寄せてくるのを感じた



次の日

魘夢(えんむ)の口元は血に濡れていた
殺したのだ
彼女の幼馴染みを

昨日(さくじつ)、Aと別れた後、無意識に彼は彼女の幼馴染みだという男の家へ来ていた
そして、気付いたら自分はソイツを殺して、食していた
あまり、美味しいとは思えなかったが…

何故、殺したのだろうか
もしかしたら、嫉妬したのかもしれない
自分よりも昔からAの事を知っている彼に


約束の時

彼女は泣きながら魘夢(えんむ)のところへ来た
彼女の話によると、幼馴染みの男が行方知れずになったのだという
部屋を血に染めて


そうやって、嗚咽(おえつ)混じりに話すAの背中を擦りながら彼は優しく諭した

そして、弱々しく泣きじゃくるAを"(いと)おしい"と思った

やはり、彼は要らなかったのだ





―だって……Aの事をよく知る者は一人で十分でしょう?−



………×………×………×………
排除型…になっているでしょうか……
でも、楽しかったので良しです♪

え?……え?!→←一人で十分【排除型/魘夢】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (57 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
76人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , ヤンデレ(普通のも可) , 短編集   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

廣岡唯 - おいおい (2022年10月17日 18時) (レス) @page27 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
嘘つきピエロ(プロフ) - takabaryunosukeさん» 了解です!検定等諸事情により、遅くなってしまいますが、精一杯書かせていただきますね(´ ˘ `∗) (2022年1月3日 11時) (レス) id: dc4d965c84 (このIDを非表示/違反報告)
takabaryunosuke(プロフ) - 追伸 キメオタです (2022年1月3日 7時) (レス) id: 4712f4630d (このIDを非表示/違反報告)
takabaryunosuke(プロフ) - こちらこそ遅くなってごめんなさい!リクエストです。 (2022年1月3日 7時) (レス) id: 4712f4630d (このIDを非表示/違反報告)
嘘つきピエロ(プロフ) - キメオタさん» 返信遅くなってしまい、すみませんm(_ _)mあと、たぶん結構先になってしまいますが、リクエストなさりますか……? (2021年11月20日 11時) (レス) id: dc4d965c84 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:嘘つきピエロ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/33104274/  
作成日時:2020年12月11日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。