及川兄弟は性格が悪い。

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朝練4日目。

影山がスパイクを打ち、日向はひたすらレシーブを繰り返す。

もうこの練習はかれこれ15分は経っていた。

暁はサーブ練習をしながら、合間を見計らってその様子を見ていた。

一向に終わらないラリーを見て、暁は苛立った表情を見せる。

『(手ェ抜くんじゃねぇよ、影山)』

ラリーが続くようになったのは日向が前より拾うようになったのがあるのだろうが、暁には影山は上達した日向に対して妥協しているように見えたからだ。

(もうそろそろ終えていいだろう)

そう感じたのか、影山は日向に終了を促す。

しかし日向は息切れしながらも、こう叫んだ。

「...まだ！ボール！！落としてない！！」

「...っ！上等だ！！」

影山は普通なら捕れない距離の高いボールを打つ。

日向はひたすら走る。

本当に影山は性格が悪い、と暁は思った。

やる気だけではどうにもならないことがある。

今の日向に、あのボールを捕るレシーブ力なんてない。

途中から朝練に参加した、菅原さんは２人を見ながら言う。

「日向の運動能力、中学の時から凄いよな。

でもあいつにはそれと別に勝利にしがみつく力がある気がする」


苦しい。もう止まってしまいたい。



そう思った瞬間からの、“一歩”


その一歩で、日向はボールを苦し紛れにレシーブした。

『(...繋ぎやがった...！！)』

それは間違いなく、暁が恐れていたもの。

見下していた相手が、気づいたらすぐそこに立っていたということ。

それどころか追い抜かれていたこと。

《＿自分だったら捕れていただろうか》



暁は心の中で、日向に対して敗北感を抱いていた。



☆☆☆☆☆☆☆☆
(上手く書けないいいい)
変更しました

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