愛は故郷にありました。 (ページ27)

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術後の経過1 ページ27

Aサイド

ゆ「今日の晩御飯は何が良いですか？」

「照り焼きチキンと豆腐のサラダが良いなぁー。」

ゆ「わかりました。」

術後5日経った。

ゆみちゃんのお料理の腕前がすごくて毎食ごはんが楽しみで仕方がない。
そして嬉しいことにリクエスト制。

和「おーい、清水さんは俺の大事な相棒よ。ここの唯一のナースなの。お前の専属シェフじゃないんだからな。」

いつの間にか病室に入ってきていた和くん。
午前診が終わったのか白衣は着ていない。

5日もいると診療所の一日の流れもだいたいわかるようになってきた。

「和くんがなんでも好きなもので良いから頑張って食べろって言ったんだよ。」

和「あれはさAが二日間も食事拒否してたからでしょ。まったく何も口にしたくないっていうからじゃあ食べれそうなものでって言ったまでのこと。ここまで回復してたらあとは栄養バランスしっかり考えた病院食らしいもの食べなさいよ。」

ゆ「私料理するの大好きだしAさんがおいしいって褒めてくれるのもすごく嬉しいから全然苦じゃないですよ。」

「ほら、ゆみちゃんのセラピーにもなってるみたいだし。」

和「都合の良いやつだよ。で痛みのほうはどう？」

「そりゃまだ痛いよ。」

和「朝のバイタルは？」

ゆ「熱36度5分、血圧110/65、呼吸数18、痛み止めは処方通りオキシコドン1錠です。」

和「順調で何より。じゃお腹ちょっと診せてくれる？」

すぐにゆみちゃんが病衣の前をはだける。
こうやって肌を見て触れて、和くん何とも思わないのかな。
患者とは言えそれなりに年ごろなんだけど。

もうちょっとかわいい下着を身に着けたいと思うけど入院中に何アピールかわかんないか。

和「お腹違和感あったり引きつったりしない？ちょっと触るよ。」

優しい手つきでまだガーゼの貼ってある下腹部を何か所か押さえてくる。

和「痛くない？大丈夫そう？」

うなづくことで大丈夫だと伝える。
次にリズムよくトントンと数か所打診をしている。
毎回思うんだけどこれで何がわかるんだろうね。

和「血液たまってる感じもしないし、膀胱もちゃんと空になってるね。はい順調です。」

優しい手つきで病衣を元通りにしてくれるんだけどそれがなんとなく恥ずかしくて。