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とりあえず蜜璃様と別れて温泉へ。


「もう日は落ちたし、禰豆子ちゃん入れるかな?」


「そうだな。そのときは禰豆子を預けていいか?」








………そう言われてはっとした。


そうだここ男女とか区別ないんだった。





「………A?」


「忘れてた。ここ女湯とかないんだ。」


炭治郎の足がとまった。


「え?そんなの女の子みんな入れないじゃないか、」


「あー違う、そうじゃなくて、


鬼殺隊は圧倒的に男性が多いから男女別じゃないの……」


つまり、察してほしい。






「え?」


「じゃないと蜜璃様が温泉入ってきたのおかしいでしょ?」


炭治郎の顔が固まった。


「あ、たぶん……大丈夫だから。前、昼間でさえ湯気で視界がぼやけて見えないから、夜はもっと…」


「え、待っ、入ったことあるのか!?」


「あぁ…うん、」



炭治郎が顔を赤くして私の肩をどん、と叩いた。


「も、もっと防備をしてくれーー!!


そんな、男ばっかりのところにAが服も着ないでいたら……っ」


「だい、大丈夫……、ほんとに、人はそんなにいないから。ほんと、」


そう言われると…私まで恥ずかしくなるじゃないか。


「で、も!!気をつけてくれ!!」


「あっはい」




謎の説教を受け、そのまま目的地まで歩いた。











……、え?


待ってこのまま私炭治郎と温泉入ることになるの?









「うわ、広い……」


「ね。」


炭治郎が禰豆子ちゃんを肩から下ろし、前に抱えた。


「じゃあ、禰豆子を頼む。もっとあっちの遠くへ行って入って…………


あー…でも遠すぎるとAと禰豆子に何があっても分からないし……」


なんやねん。私は貧弱か。





「このへんーー?」


少し離れ声をかける。


「そのくらいーー!」





そう聞こえると、禰豆子ちゃんが目をキラキラさせて私のスカートを引っ張った。


「いいよ。入ろっか。」


禰豆子ちゃんの服を脱がせると飛び込むように入った。


そしてぐいぐい腕を引かれる。


「わかった、禰豆子ちゃん。わかった、入るから。」


いくら離れてても炭治郎がいると思うと恥ずかしくなり、大きめの岩陰に隠れ、服を脱いでゆっくりと入った。



「ふぁー……やっぱりいいね、温泉、」


「んぅ!」


すいすいと頭を出して泳いでいる。可愛い。


「そういえば最近ちゃんと話せなかったよね……ごめんね…」


「んぅんー」


首を振って笑いかけてくれた。


そして頭に手を伸ばされる。

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三月の専属ストーカーなつめみく - くっ…作者様のイラストみたいのになんか表示されてない…俺の端末そんな重いの??ていうか文才ありすぎてそんなことどうでもよくなるくらい読みいっちゃってるんよ…!!なんで?? (10月23日 21時) (レス) @page40 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あう | 作成日時:2022年2月8日 23時

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