氷が融けるまで 【鬼滅の刃】

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｢………、｣



そういえば…物と心を通わせるって……


一体なぜどうするんだろう？



刀を持ってそこから出てくる水を氷に変えたりまた水に戻したりしてみる。



水はこうやって状態変化ができてるから繋がりは深い方なのかな？





｢………ねぇ、君はどうして私の思った通りに動いてくれるの？｣


氷に対して問うてみる。



｢………、｣



もちろん答えは返ってこない。




｢………、ずっと、乱暴に冷やそうとしてごめんね、｣



今ふと思ったことを言葉にしてみた。




｢私まだあなたたちの気持ちを理解できないけど、これからそうするように努めるから。｣




だから…と言葉を繋げようとした。












、









分かればいいんだよ








｢………！！｣



顔を上げる。




当たり前だが、目の前には何もない。







｢………、｣




今のは、少しだけ、気持ちが通じたと捉えていいのだろうか？




………ならば、難しいことはあまり考える必要はないのかな、





人と仲良くしていくみたいに、大切にしていけば……





｢肆ノ型、細氷(ダイヤモンドダスト)｣





絶対零度のように空間に関わる型をやってみた。




あたりにきりきらと光るのは細やかな氷。



必然的に小屋内の気温は低下するのだが……






｢………水、｣



この空間の中で私に最も近しいのは水だ。






まず、大気中の水から向き合ってみよう。







｢……、｣




この声、聞こえてますか。




私はあなたたちに力を貸してほしいと思っています。






どうか、私と協力してくれませんか。







とにかく、切にそう願った。








｢……！｣





あ、なんか、…








刀の表面に水滴がつき、凍っている。





これは刀からでなくて、ここの水……？






すごい、本当に通じている…？




目を閉じ、息を吸った。








｢末ノ型 絶対零度｣






その瞬間、刀を中心に急激に温度が下がっていった。






｢………！！！｣




前とは比べられないほど、できている。





水が、私の気持ちに応えてくれた。








｢っ…！！｣




やばい、苦しくなってきた。







｢っはぁ……！



融！！｣




また元に戻すとどっと来る疲れ。







でも、今はそれ以上に嬉しい。








｢……ありがとう、｣

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