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「……、」
夢を見た。夢と分かったのは明らかに辺りの景色が古く、目に映る男性が全く私が知らない人だったからだ。
「……!」
「…え、」
その彼が私に気づき、近づいてきた。
……え?なんで?というか誰?
「そこの少女、名は何と言う」
紺と白の七宝つなぎの羽織、ひとつに結った紺色の長い髪…
齢20くらいだろうか。かなり若い。
そして、刀を帯びている。
「えっと……一条A……です、」
「………、一条か、
私は蓬莱雪人。鬼殺隊、氷柱だ。」
「…………、はっ?」
……鬼殺隊と言った?そして、氷柱……??
「仲良くしよう」
「は…はぁ…」
よくわからないが、手を差し出されたので、とりあえず握手を交わす。
「………、」
「………?」
私の手と顔を交互に見られる。
なんというか…あなた不審者ですよ…?別に私はなにとも言いませんが。
「…やはり……な」
「…何がです?」
「その碧い髪、瞳……そしてその七宝つなぎの羽織、
Aの結婚前の姓は蓬莱だろう。」
………は?結婚…?
「いえ、未婚です。」
「………なら母のもとの姓が蓬莱なのだな?」
……お母さんの結婚前の苗字…、
「すみません、わからないです」
「そうか。なら質問を変える。
Aは氷の呼吸を使う。そして絶対零度も使えるのではないか?」
「………!!!」
氷の呼吸、絶対零度。
何度も声にし、頭に流した言葉だ。
「氷の呼吸を使い、髪と瞳が紺なのは蓬莱家の者しかいない。
また、私は一般的な人間より20度ほど体温が低いはすだが、Aの手を握っても違和感はなかった。」
……、
情報が多すぎる。まず整理しよう、
髪も瞳も紺色、そして氷の呼吸はたぶんお母さんの遺伝だ。
話からすると、お母さんの苗字は蓬莱であった可能性が高い。
そして、彼と同じく私も人間の平均体温の37度を大きく下回った18度あたりが平均体温だ。
つまり……彼は、
「私は…絶対零度を取得最中です、」
「なるほど。」
「雪人様は、絶対零度を使われるんですか?」
「あぁ。そうだ。」
………それなら、
「あの、絶対零度を教えてくれませんか…?」
「……あぁ。見せてやろう。」
見た目の割に優しい人だ。
どこの誰かも分からない私に教えてくれるなんて。
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あう(プロフ) - みぃちゃんさん» ありがとうございます✨頑張ります。 (2022年1月16日 22時) (レス) id: 6f2077b473 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん - 初めて見ました。頑張ってください!! (2022年1月16日 21時) (レス) @page30 id: 07d077227f (このIDを非表示/違反報告)
あう(プロフ) - ららさん» コメントありがとうございます (。・ω・。)励みになります。嬉しいです! (2021年12月31日 20時) (レス) @page12 id: 6f2077b473 (このIDを非表示/違反報告)
らら - とても面白かったです!つづきもたのしみにしています!!たいちょうくずさないていどにがんばれです!! (2021年12月31日 17時) (レス) @page12 id: 593b9c77e0 (このIDを非表示/違反報告)
あう(プロフ) - Setsuya★さん» 大変失礼しました…💦修正させていただきました。コメントありがとうございます! (2021年12月20日 19時) (レス) id: 6f2077b473 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あう | 作成日時:2021年12月12日 23時